松浦果南系

果南ちゃん

かなよし妄想まとめ【松浦果南×津島善子】

◯抵抗

ヨハネ「きょ、今日という今日はハグさせないんだからね!」

果南「えぇ~!?ヤダヤダ!ハグさせてよ~!」

ヨハネ「こ、来ないで!」ジリジリ

果南「ふふふ……そーれ!捕まえたっ!」

ヨハネ「ふへぇぇぇぇ気持ちいいぃぃぃぃ……///」


ヨハネと呼んでみた

果南「あっ、ヨハネだ!」

善子「ふみゅっ!?」

果南「おはよう、ヨハネ。今日も元気だね♪」

善子「よ……よ……」

果南「ん?」

善子「善子って呼んでよ!果南さんにはヨハネじゃなくて善子って呼ばれたいの!///」

果南「善子……」

果南「ふふっ、じゃあやっぱりヨハネって呼んじゃおうかな?」

善子「何でよ!よしこって呼んでよ!ヨハネじゃなくてよ・し・こ!」


◯G's Magazine

果南「おっ、G's読んでるんだ」

善子「くっつくなっ」

善子(果南さんのインタビューだ。どれどれ……)

Q, 果南ちゃんはハグが大好きで知られていますが、一番抱き心地がいいのは誰ですか?

A, 抱き心地かぁ……。マルなんかもふわふわして気持ちいいけど───やっぱり一番は善子かな♡ 肌がスベスベでスタイルもいいし、ちょうど私の顔の下に頭が来る大きさなんだよね♡♡ 
いつもはツンツンしてる善子も、ハグすると急にしおらしくなったりして──────ふふっ♡ 
え? してみたい? だーめっ! これは私だけの特権だよっ♡♡♡

善子「……な……な……///」プルプル

果南「ふふふ、見られちゃったかぁ」

善子「あんたねぇ!インタビューで何言って……」

果南「えーい!」ハグッ

善子「ピャッ」

果南「よしよし、善子は可愛いね~♡」ナデナデ

善子「ふぁぁぁぁぁぁぁ……///」


◯ゲーム

果南「えいっ! えいっ! あ~、またやられちゃったよ~」

善子「ぷぷっ、果南さんったらヘタクソ!」

果南「むぅ……。だって分かんないだもん!善子がちゃんと教えてくれたら出来るはずなんだけどなぁ……」

善子「貸しなさい!いい? まずこれはこうやって避ける! するとここに隙が出来るから、そこをこう! これを何回も繰り返せば楽勝ってスンポーよ!」

果南「ああ、そんなやり方があったんだ!ほんとだ、これなら倒せそう!」

善子「ふふーん!果南さんだけじゃ一生クリア出来なかったわね!ヨハネ様に感謝しなさい!」

果南「ふふ、ありがと♡ 善子は何でも知ってて凄いなぁ♪」

善子「……何でも……?」

果南「え?」

善子(何でも……何にも知らないわよ……果南さんが子供の頃、千歌さんたちや鞠莉さんたちとどんな風に遊んでたのかとか……)

善子(どころか、高校の2年間をどんな風に過ごしてたのかとか……)

善子(Aqoursの仲間が知ってそうな果南さんのこと、私は何も知らないのよ……?)モヤモヤ

果南「善子? どうかした?」

善子「……して」

果南「え?」

善子「ハグして!」

果南「よ、善子?」

善子「私がハグしてって言ってるのよ?バカみたいな顔してないで、さっさとやりなさいよ!」

果南「善子……」

善子「……早くしなさいよ///」

果南「……あ、あはは、ごめんごめん! いつも私からハグしてて、ハグしてなんて言われることなかったから……
いざ面と向かってる言われると、ちょっと恥ずかしいというか、戸惑いというか……は、はは! こ、こんなの、柄じゃないんだけど……///」

善子「はぁ? 全く、内浦一のハグ魔が聞いて呆れるわね。後輩一人まともにハグ出来ないなんて……」

果南「……後輩、じゃないよ。善子、だから……」

善子「えっ……?」

果南「ふふ、何だかドキドキするなぁ……♡ じゃあハグするから、じっとしててね……」

果南「善子、愛してるよ……♡」ギューッ

善子「……ふんっ。何が愛よ、バカみたい……///」ギュッ

善子(昔のことは知らないけど……今この瞬間の果南さんを知ってるのは私だけ……)

善子(今この瞬間の果南さんは、ヨハネだけのものなんだから……♡)


◯おやつ

善子「おやつを買ってきたわ!」

果南「パイ、マカロン、ドーナツ……さすが善子、ハイセンスなお菓子ばっかりだね~」

善子「当然よ!ヨハネの悪魔的誘惑の前に堕落しなさい!」

果南「あ~ん……うん、おいしい♪」

善子(うふ、ふへへ、よ、よかった……♪///)ドキドキ



果南「おやつを買ってきたよ!」

善子「おせんべい、おかき、ふがし……ひ、酷い。こんなのおやつとは認められないわ……」

果南「え~、酷いなぁ。私のことは馬鹿にしていいけど、和菓子のことは馬鹿にしないで欲しい!」

善子「ふーんだ、果南さんの、バ、バ……何でもないっ!///」プイッ

果南(冗談でも悪口言えないんだ……本当にいい子だなぁ♡)

果南「ふふっ、まあまあそう言わずに食べてみなよ! 食べたら絶対美味しいよ?もし美味しくなかったら海の底に沈めてもらっても構わないよ!」

善子「う~ん……」

果南「はぐっ」ギュッ

善子「あっ///」

果南「はい、あーん」

善子「ん~……あむっ」

善子(あっ……これがふがし? 柔らかくて、口の中で溶けて濃厚な甘味が広がって……ふわぁ……♡)

善子「ふぁ……し、幸せ……♡」

果南「ふふ、よかった♪」


ヨハネの悪戯

果南「おじい、行ってきまーす!」

おじい「おう」

果南「さてと、今日の朝練はあああああああああああ!!!?」

善子の死体「死ーん」

善子(くっくっくっ、悪戯成功! 家の前に等身大ヨハネ人形を置いてビビらせる大作戦! せいぜい泣き喚くがいいわ!👿👿👿)

果南「善子……!?ねぇ善子、どうしたの!?何があったの!?ねぇってば!お願い返事をして善子!!!」ユサユサ

善子(良い表情だわぁ……まぁそろそろ気付くだろうから、出て行く準備でもしときましょうか)

果南「善子……ほんとに……死んじゃったの……?」ポロッ

善子(……あれ?)

果南「死んじゃやだよ……私まだ善子とやりたいことも、話したいことも、見たいものも食べたいものも行きたいところも沢山、沢山あったのに……! お願い……目を覚ましてよ、善子……!!」ボロボロ

善子(あ、あれ~? ちょっと出て行きにくい雰囲気に……)

果南「うわああああああん!善子、善子おおおおおおおお!」ボロボロ

善子(あ、あの果南さんが……いつも笑顔の果南さんがあんなに大粒の涙を流して泣いてる……)ズキズキ

善子(そ、そもそも……私は、死んでふりなんてして……そんなの、すぐに気付いたとしても果南さんは悲しむじゃない……! 私、何でそんなことしちゃったの……?)ウルウル

善子(構って欲しかったから? 心配して欲しかったから? でも、でも……そのために果南さんを悲しい気持ちにしちゃったら、意味、ないじゃないっ……!)ポロポロ

善子(謝らなきゃ……果南さん……果南さんっ!)ボロボロ

善子「か、果南さん……」ザッ

果南「善子……? ほ、ほんとに善子なの……? 死んでない!? 生きてるよね……!?」ウルウル

善子「うっ、ううっ……! 果南さん……! か゛な゛ん゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!!ごべんなじゃいいいいいいいいい!!!!」

果南「善子おおおおおおおおおおおおおお! 良かったよおおおおおおおお!!! ありがとおおおおあおお! 生きててありがとおおおおおお!!!!!」ハグー

果南・善子「「うわあああああああああん!あああああああああん!!!」」ギュウウウウウウ

~~~~~~~~

果南「と、いうことがあってから、罰として毎週火曜日は善子からハグしてもらう日になったんだ♪」

善子「誰に説明してんのよっ」

果南「えへへ♪ そろそろ今週のハグ、欲しいなぁ……♡」チラッ

善子「し、仕方ないわねー……///

善子「じゃ、じゃあ行くわよ? ……えいっ」ギュッ

果南「ふふっ、善子のハグ、嬉しいな……♡」ドキドキ

善子「果南さん……好き……♡」ギュウウウウウウ

果南「善子……♡ 私も好きだよ、善子♡」


◯善子の夢

果南「う、うわああああああ!」

善子「果南さん!?」

果南「た、大変だ! 掌から苺とチョコレートが大量に出てくる……!」ポンポンポンポンポン

善子「ほ、ほんとだ……右手から苺、左手からチョコが……」

果南「このままじゃ苺とチョコレートに埋もれて窒息しちゃうよ! 早く善子が食べてくれないと……!」

善子「えっ!?食べるの!?私が!?」

善子(か、果南さんの体から出たものを食べるなんて……何か変な気分になっちゃう……!)ドキドキ

果南「は、早く食べてよ!助けて!善子!!」

善子(そ、そうだ。果南さんが困ってるんだ。私が助けなきゃ!)ドキドキ

善子「よしっ……! 行くわよ……あ~ん……」ドキドキ

~~~~~~~~~~~

善子「あむっ」

果南「ひゃうっ!?」ビクン

善子「ふぇ……果南さん製ストロベリーチョコ……おいひい……」モムモム

果南「ちょ、ちょっと善子……!? 指、食べないで……ひぅっ///」ゾクゾクッ

善子「あむあむ……はれ? チョコは……?」ボー

果南「す、ストロベリーチョコならそこのテーブルの上にあるから……」

善子「あ♡ やったぁ、わーい♪」モグモグ

善子「んー、美味しい♡」

果南「………///」ドキドキ

善子(……あれ?)

善子(そうだ、私はたしか、果南さんに膝枕してもらって、そのまま寝ちゃってて……夢を見て……それで………)

善子(──────!!????///)ハッ

果南「もう……全く善子ったら、どんな夢見てたの……?」

善子「わ……わたしっ……果南さん……指……食べっ……!!???」カァァァァ

果南「やっと気付いたか……。もうほんとにびっくりしたよ?」

果南「まぁ、別に……イヤじゃなかったけど……♡」指ペロ

善子「◎△$♪×¥●&%#~~~~///?!」ボンッ

善子「……きゅうぅ……」パタッ

果南「ちょっ、善子!? しっかりして善子! 善子ーーーーーー!!!」


◯急にしてみた

果南「………」ジーッ

善子「……何よ、そんなに見て」ジトー

善子「あ!」ハッ

善子「もしかして、ヨハネの美しさに見とれちゃった?」キラキラ

善子「ふふ……それも無理はないこと……何しろヨハネは地上の存在ではないのだから」ドヤァ

善子「ああそれにしても、ただ存在するだけで果南さんを魅了してしまうなんて……ヨハネってば、なんて罪な存在なのかしら……」オヨヨ

善子「もしあなたが望むなら……あなたもリトルデーモンにしてあげてもよくってよ?」ダテーン

果南(……表情がコロコロ変わっておもしろい)

善子「……///」プルプル

果南(この子、急にハグしたらどんな反応するんだろう)

善子「もーっ、何か言いなさいよぉ!私一人で喋ってるみたいじゃ……」プンプン

果南「はぐっ」ハグッ

善子「ふぇっ!?///」

善子(き、急にそんなことされたら、力、抜けてっ……!)フラッ

果南(あ、やばい。力入れ過ぎた……)!グラッ

善子・果南「「わあああああ!」」コケー

善子「ふんっ!」ガシッ

果南「おっ」

善子(あっ、まずい、勢いが……!)


ぶっちゅううううううううう♡


善子(あああああああああ///)

果南(………♡)レロッ

善子「んむっ!? ふぁ……んーっ……///」

果南「………」レロ…クチュクチュ…ピチャ……

善子「んー! んぅ……ぷはっ!」

果南「はぁ、はぁ……ちょっと事故っちゃったね♡」

善子「もーっ!何が事故よーっ!果南さんのバ……バ……何でもないっ!」プイッ

善子「ファーストキスだったのに……」

果南「まあ事故だしそんなに気にすることでもないんじゃない?」

善子「気にするわよっ!」

果南「ふふっ……それより、善子って意外と力あるんだね~。善子が支えてくれたから、倒れずに済んだよ。ありがと、善子♪」

善子「へっ? ま、まぁそれは!?火事場の馬鹿力というか!?堕天使なら余裕っていうか!? うん……」

善子「ど、どういたしまして……」

善子(そ、そっか。わたし、果南さんの助けになれたんだ……♡)ドキドキ

果南「うんっ♪ じゃあ、支えてくれたお礼に……」

善子「えっ……?」

果南「もう一回、ちゃんと……する?」

善子「………………………………」

善子「………………///」コクリ


◯カレー

善子「果南さんのカレー、これ…」

果南「ん? 何か問題あった?」

善子「『ん?』じゃないわよ! 何でわかめとさざえが入ってるのよ!」

果南「ごめん、気に入らなかった!? ウチでは好評のレシピだったんだけど…」

善子「局地的過ぎるわっ!」

果南「ごめんごめん。次から善子の好物───苺とチョコレート入れとくから、ね?」

善子「共倒れよっ!」

善子「全く、果南さんってどっかズレてるんだから……」パクパク

果南「あんなこと言って、結局食べてくれるんだ」

善子「えっ? そ、それは、果南さんの手料r……じゃなくて、えと、食べ物を残すのはいけない……じゃなくて! お、美味しいの! 意外と美味しいから食べてるだけ! 悪い!?」ガツガツ

果南「善子……」ズキズキ

果南(次からはちゃんと本を見て作ろう……)ズキズキ


◯CYaRon!

果南(ふんふ~んふ~ふふふふんふん♪)フンフン

善子(『ヤーヤー!みんなもね爽快』♪)シャカシャカ

果南・善子「「ヤーヤー!な~んでも出来そうだーーー!」」

果南・善子「「!!?」」


果南「善子……」

善子「果南さん……!」

果南「CYaRon、いいよね……!」キラキラ

善子「いいっ……!」コクコク

~~~~~~~~~~~~

善子「ルビィーーっ!もっとかわいこぶって!」パシャパシャ

果南「千歌と曜はもっとくっついてー! あーっ、いい、いいよぉー!」パシャパシャ


ルビィ「ふ、ふぇぇ……」

千歌「な、何でこんなことに……」グッタリ

曜「完全に結託してるね……」アハハ


善子「きゃーっ♡ 見て果南さん、これ!このルビィ鬼かわじゃないぃ!?」

果南「おーっ、すごい良く撮れてる!後で送ってね!」

善子「送る送る!」

果南「私はこっち、この千歌と曜の表情がもう……!」

善子「あぁ~、もうだめ、3人共可愛すぎるぅ~……♡」

ワイワイキャッキャッ


千歌「ねぇ、まだ~? 2人共早く帰らせてよぉーーーーーっ!」よー……よー……ヨー……


◯デュエット

スタッフ「それじゃ津島さん歌入れお願いしまーす」

善子「はーい!」

善子「~♪」

果南(わぁ……やっぱり善子はうまいなぁ)

スタッフ「はい、オッケーでーす」

果南「善子、お疲れ~♪ すごく良かったよ!」

善子「ふふんっ!ま、ヨハネならこのくらい当然ね!」ドヤァ

スタッフ「次松浦さんお願いしまーす」

果南「はいっ!」

善子(果南さんガンバッテ!)グッ

果南「~♪」

善子(はぁ……果南さんの歌の時だけに聞ける甘々ボイス可愛い……♡)

善子(……でも……)

スタッフ「ハイオッケーでーす。どうします? これで通しちゃっても大丈夫ですけど」

果南「だってさ。どうする、善子?」

善子「特訓よぉーーーー!」

果南・スタッフ「「えぇーーーーーーーっ!?」」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

果南「と、いう訳で海辺に来たわけだけど」

善子「ヨハネに任せなさいっ。こう見えて発声のトレーニングは積んできたんだから」

果南「そうなんだ……。努力家だね、善子は♪」

善子「ふふん、何といってもかつては歌いt……あっ!ううん、何でもないっ!」フルフル

果南「?」

善子「……コホン。じゃあまず、基本の腹式呼吸から始めるわよ?」

果南「腹式は意識してるつもりなんだけど……」アーアーアー

善子「………………………………………」

善子「………………………………………」汗ダラダラ

果南「あーあーあー……ん? 善子、どうかした?」

善子(勢いで特訓するとは言ったけど……腹式呼吸の練習って、そう言えば………)ダラダラ


腹式呼吸Tips!

腹式呼吸とは、お腹で息をする技術だよ!
息を吸うときにお腹が膨らむのが腹式呼吸なんだ。
お腹が膨らんでいるか確認するために、脇腹に手を当てて息をしてみよう!


【誰かに脇腹を触ってもらって、確認してもらうのがベストだよ!】


善子「………………………………」ドキドキドキドキドキドキドキドキ


果南「善子? おーい、善子ー?」

善子「ええい、ままよーっ!」ガバッ

果南「ひゃんっ!」

善子「え、えと……この状態で息をしてもらって……それで、腹式が出来ているか確認を……ね?」ドキドキドキドキドキドキドキドキ

果南「そ、そうなんだ……な、何かくすぐったいな~……///」ドキドキドキドキドキドキ

善子(あぁ……掌から伝わる果南さんのお腹の温もり……なんてギルティなの……!)ドキドキドキドキドキドキ

果南(んっ……体が触れ合うのは、慣れてるはずなのに……手で触られると、なんかっ、ムズムズするっ……///)ドキドキドキドキドキドキ

果南「ど、どう……?」ドキドキドキドキドキドキ

善子「う、うん……うまくいってる……」ドキドキドキドキドキドキ

果南「そ、そっか……よかった……」ドキドキドキドキドキドキ

善子「じゃ、じゃあ次は……」ドキドキドキドキドキドキ


腹式呼吸Tips

胸が上下しないようにすると、より深い腹式呼吸が出来る
よ!
【【【胸を触って確かめよう!】】】】

善子「む、むねをさわるわ……」

果南「ふぇっ!?///」

善子「落ち着きなさい、私のリトルデーモン……じっとしてたら何も怖いことはないから……」ハァハァハァハァ

果南「よ、善子ぉ!? 何か息が荒いよ!?」

善子「平気よ……これが平常通りだから……」ハァハァハァハァドキドキドキドキワキワキワキワキ

果南「そんなわけないでしょ!? 明らかにおかし……あっ、んっ……」


もにゅん♪


善子「………………………………………………」

善子「//////////////////////////////」ボンッ!

善子「きゅう……」フラッ

果南「あっ、ちょっと善子!? また気絶して……善子!?」

果南「善子おおおおおおおおおおおーーーーーーーっ!」(めっちゃいい声)

~~~~~~~~~~~

スタッフ「はい、松浦さんオッケーでーす」

果南「ふぅ、終わった~」

善子「お疲れ~っ!チョコ食べる?」ピョコッ

果南「ありがと~」モグモグ

スタッフ「いや~、随分とレベルアップしましたね~。何かされたんですか?」

善子「ひょっ!?」ドキン

善子「そ、それは、その……別に何も……///」ゴニョゴニョ

果南「ええ、実は善子と二人で」

善子「えっ、ちょっ」

果南「秘密の特訓を………ね?」−☆

スタッフ「あー、そうなんですかー。通りでねー」

善子「………///」カァァ

善子(ひ、ひみつの……とっくん……)モンモンモンモン


◯理科

善子「果南さん、お勉強? 珍しいこともあるものね」

果南「明日理科のテストなんだけど、分かんなくってさ~」

善子「どれどれ……うわっ、初歩の初歩じゃない!」

果南「あはは、流石に善子に教えてとは言わないよ~。一年生と三年生だし……」

善子「ここだったら私でも教えられるわよ……」

果南「だよね……」シュン

善子「はぁ……仕方ないわねー。じゃあこのヨハネ様が、果南さんに理科の勉強教えてあげるっ!」ウキウキ

果南「よろしくお願いします……」トホホ

善子「いい? まずグループとしてのAqoursが分子」

果南「ふむふむ」

善子「そして、そのAqoursを構成するメンバー一人ひとりが原子ね」

果南「おお!」

善子「それでもって、メンバーが身に付けているアクセサリーが電子。メンバーそのものの核を構成するのが陽子と中性子ってわけね。お分かり?」

果南「うん、何となく分かった気がする……!」カキカキ

果南「善子ありがとう! おかげで助かったよ~」

善子「えへへ……でしょ? 感謝しなさいよねっ!」

善子(うふふ、果南さんの助けになれた……♡)ニコニコ

果南「分子、原子、構成、陽子……」

果南「……!」ピコーン

果南「ねぇねぇよしこよしこ、じゃあ私から一つ問題を出すよ?」

善子「さっきまで教わってたのに!?」ガビーン

果南「いいからいいから! では問題です!」

果南「私のここを構成するものは何でしょうか!?」

善子「果南さんの胸を?」

善子「うーん……脂肪?」

果南「じゃなくて!/// もっとこう、内面的な……」

善子「心ってこと? うーん……」

果南「はい時間切れ!」

善子「はやっ!」

果南「正解発表! 正解は……善子と書いて、ぜんしでした~!」パンパカパーン

善子「……………」

果南「……………」


・・・・・・・・・・・・・・・・


果南「な、なんちゃって……///」カァァ

善子「………………」ススス

果南「わっ、ちょっ、」

善子「………………///」スリスリ

果南「よ、善子~……せめてなにか言ってよぉ……恥ずかしいからぁ!///」

善子「………………♡♡♡」ギュウウウウ

果南「も~……///」ナデナデ


◯叩いてかぶってじゃんけんぽん

我はプリンなり。我冷蔵庫の中にて独り余れり。今二人のおなごが我を取り合わんとして争わんとす。

善子「ぽん」グー

果南「ぽん」パー

果南「……っ」グッ

善子「あっ、あっ」ワタワタ

善子「ほっ」サッ

果南「とう」ポコ

善子「よし、セーフね」

善子「ぽん」チョキ

果南「ぽん」パー

善子「……んっ」グッ

果南「えーっと、えーっと」モタモタ

果南「ほい」サッ

善子「えいっ」㌰

果南「ふぅ、間に合った」

プリン(……何やってんだこいつら)

(一番上に戻る)



善子「ぽん」パー

果南「ぽん」チョキ

果南「……うっ」グッ

善子「ちょっとストップ」

果南「ん? どうしたの?」

善子「何でそこで待つのよ! 勝ったら急いで叩かないとゲームにならないじゃない!」

果南「いや、それはこっちのセリフだよ! 善子もでしょ!?」

善子「……いや……だってなんか……叩くとか無理だし……」

果南「あはは……私が勢い付けて叩いたら善子、壁まで吹っ飛んじゃいそうだしね……」

善子「……この決め方はやめましょう」

果南「そうだね。ていうか、半分こでいいんじゃない?」

善子「それ賛成!」

かくして我は半ばにて分かたれ、おなご共の腹へ等しく収まれり。おなご共終始笑いあい、睦まじげに我を食いたり。我生を全うし、幸福の元に果てり。

善子・果南「「ご馳走様でした!」」


◯吸血鬼ヨハネ

果南「ただいまー」

善子「ふっふっふ……血塗られた浮世から我が聖域へよくぞ舞い戻ったわね、私のリトルデーモン?」

果南「おっ、今日は堕天モードだねー。よっと」靴脱ぎ

果南「いやー、今日も疲れたよ~。善子の顔を見るのが待ち遠しくってさ♪」

善子「おかえり……」キラーン

果南「うんっ♡」ニコリ

善子「ふふ……今日の私は堕天使ではないわ! 現世に馴染みながら罪を重ねた堕天使は、より深き悪を働くために邪悪なる進化を遂げた……。」

善子「今日の私は……吸血鬼ヨハネ!」ババーン

果南「ふふっ、そうなんだ。よく似合ってるよ♪」麦茶ゴクゴク

果南「ぷはーっ!」

善子「飲んだわね……?」ニヤリ

果南「うん、やっぱりダイビング終わりの麦茶は最高だね♪」

善子「ククク……それは吸血鬼特製の魅了薬を混ぜ込んだ麦茶……それを飲んだが最後、ヨハネに血を吸われても抵抗すら出来ないわ!」

果南「そうなの?」

善子「さあ観念して……」

果南「よーしーこー!」ダキッ

善子「ひゃっ///」

果南「あー、ヨハネに魅了されちゃった~。どうしよ~、血を吸われちゃうよ~♡」スリスリ

善子「へぁ……///」

善子(こ……こんなタイミングで急に乗ってくるとかぁ……///)

善子「ずるいっ!///」

果南「ずるくていいもーん♪」

善子「もう!今日は果南さんは襲われる側なんだから大人しくしてなさい!」プンプン

果南「はーい」正座

善子「よ、よし……ふっ、多少暴れられたけど手懐けることが出来たわね……これもヨハネの体から放出されるチャーム波のなせる業……」

果南(麦茶は?)

善子「じゃ、じゃあ行くわよ……?」ドキドキ

果南「うん……♡」ドキドキ

果南(後ろから善子を感じる……♡)ドキドキ

善子「あ~ん……かぷっ」

果南「あ……♡」ゾクゾク

善子「あむ……はぅ、ちゅ、ちゅ……」

果南「あ、あははっ……な、何かくすぐったいよ、善子……」

善子「……」ハムハム

果南(善子の唇が……肩に……♡)

果南(さらさらの髪が当たって……肌もすべすべで、気持ちいい……♡)

果南「も、もうっ! 血、吸うんでしょ? 歯、立てなくていいの?」ゾクゾク

善子「…………///」カミッ

果南「あっ♡ 鎖骨っ♡」ビクン

善子(い、痛くないかな……優しく、優しく……)

果南「んっ……善子……噛み方、優しい……♡」

善子(伝わってる……///)

善子(ここ……)レロ

果南「はぁんっ♡」ゾクゾク

善子(ダメだ……つい噛むより、舐めたり吸ったりするのに集中しちゃう……)レロレロ

善子(果南さんの味がして……触れ心地もよくて、癖になっちゃう……♡)チュッチュッ

果南「もう、またっ……♡ もう、善子って、ダメ吸血鬼なんだね……♡♡♡」サラ…

善子(……! 髪、優しく撫でられて……)

善子(愛しい……愛しいよぉ、果南さんっ……!)カプッ

果南「んっ……!」ピクン

善子「ハァ……ハァ……」

ペロ……ペロ……カプッ ペロ……ペロ……カプッ

果南「あっ、ん……♡ もう、たまに噛んでくるの、反則っ……♡」

果南(はぁ……歯が刺さってもないのに、善子に全部吸われちゃいそう……♡)

善子(果南さん、果南さんっ……!)


果南(あっ……ヤバっ)





ぐぅ~




善子「…………………………」カプカプ

果南「……………………///」カァァ

果南「あ、あはは……ちょ、ちょっと、お腹空いちゃって……」

善子「……ぷはっ」

善子「ふふっ……ご飯にしましょっか?」クスクス

果南「賛成!」

善子「もう、仕方のない人ね、果南さんは♪」

果南「あはは……」ポリポリ

果南「私の血、どうだった? 健康だから美味しかったでしょ?」

善子「えっ!? そ、そうね……上級吸血鬼ヨハネに相応しい極めて美味な血液だったわ……」

果南「いつも潜ってるから海の味したでしょ?」

善子「うーん……た、多分、そうかも……」

果南「もー何それ、はっきりしてよー」クスクス


この後めちゃくちゃたっぷりご飯食べてぐっすり寝た。


◯飯と歌

善子「ギルティキス♪ 夢みーたいなワンナーイ♪」グツグツ

果南「おっ、今日はゴキゲンだねぇ」

善子「ふふっ、これはただの歌ではなくヨハネの魔法……料理に歌を聞かせると美味しくなるのよ!」

果南「へぇ、そうなんだ」

善子「何なら味見してみる?」

果南「どれどれ」ズズッ

果南「うん、いつも通りの美味しさっ♪」ニッコリ

善子「悔しいけど嬉しいっ!」


◯お月見

http://i.imgur.com/OsSgT8T.jpg

果南「月見団子は持った? 今なら富士山もきっと綺麗に見えるはず。急ごう♪」

善子「月見団子? 外界の風習はよく分からないのだけど、悪魔の儀式で使う……目玉?!みたいなものかしら?」

果南「あっちゃあ、持ってないのか……まぁ多めに持って来たから善子の分くらいなら問題ないけどね」

果南「ところで、悪魔って目玉食べるの?」

善子「当然よ!悪魔料理人が罪ある人間の目玉をくり抜いて、悪魔たちの宴で様々な目玉料理を振る舞、って……!」サーッ

善子「ヒィィィィッ!何想像させんのよ!バカバカバカッ!」ブンブン

果南「いや、善子が自分で言ったんじゃん!私のせいじゃないよ?」

善子「うるさーい!一人前のリトルデーモンなら、私が怖い思いする前が止めてくれないとダメなの!」

果南「あはは、何それ~?」

善子「これが堕天使とリトルデーモンの契り……っと、うわぁっ!」ズッ

果南「危ない!」ガシッ

善子「ふ、ふぇ……危なかった……ありがと、果南さん……」

果南「ここらへんはちょっと道が険しいからね~。怪我させたら連れ出した私のせいだから……」

善子「そ、そんなこと……/// わ、私も果南さんに誘って貰えてウレシカッタシ)ボソボソ

果南「あっ、ほら! 着いたよ、見て!」

善子「……! わぁ……!」

果南「ふふ、綺麗でしょ?」

善子「素敵……!」

果南「ここに来ると、空と海と富士山と……私の大好きな内浦がよく見えるんだ♪ 善子にもこの景色を見せてあげたいと思ってたんだよね~」

善子「果南さん……」

果南「座ろっか?」

善子「はい……♡」

善子(手、繋ぎたいな……繋いでいいのかな……)ドキドキ

果南「……」ギュッ

善子(あっ……手……♡)

果南「いやぁ、それにしても綺麗な月だなぁ。十五夜が晴れてよかった~」

善子「そ、そうね……」ソワソワ

善子(この雰囲気…………言いたい!あの夏目漱石の名翻訳、『月が綺麗ですね』……!)

善子(で、でも、果南さんってそういうのあんまり知らなさそうだし、通じるのかな……)

善子(もし通じなくて変な空気になったら……後で説明するのも変だし……)

善子(……えーい、言うだけならタダよっ!)

善子「つ……」

果南「ん?」

善子「つ、月が綺麗ですね……///」

果南「んん? だからさっきからそう言ってるじゃん」

善子(やっぱり通じなかったーーーーーー!)ズーン

善子「そ、そうよね! ごめんなさい、ちょっとトボけてて……」

果南「ふーん? 変な善子♪」クスクス

善子「はは、あはははは……」シュン

果南「まあでも……」

善子「……?」


果南「大好きなこの町で、こんな静かで穏やかな夜に、善子と一緒にこうして手を繋いでこの綺麗な月を見られるのって……本当にすごく嬉しくて、幸せだなぁ……♡」


善子「…………!」

善子(……そっか……そういうことだったんだ……)

果南「ふふっ、何か改まっちゃった♪」

果南「かわいい堕天使のヨハネ様! 私のところに堕天して来てくれて、ありがとうね♡」

善子(私は今やっと分かった……I LOVE YOUを『月が綺麗ですね』と訳した漱石さんの気持ちが……)

善子「………………」

ススス…… ピトッ

果南「………………」ナデナデ



リリリリリリリ…… リーン…… リーン……

【SS】ルビィ「合宿に行ったら果南さんがぱんつ被ってた」

ダイヤ「合宿をしますわ!」

鞠莉「Oh, Got Shook?」

ダイヤ「日本語ですわよ!」

果南「合宿……」

千歌「え、何? 合宿!? 楽しそ〜♪」キャッキャ

ダイヤ「楽しそ〜♪」キャッキャ

ダイヤ「じゃありませんわ!」

千歌「ピャッ」ビクッ

ダイヤ「今のAqoursは一部の方々を除いて基礎的運動能力が不足していますわ! アイドルのステージは体力勝負。ここらで徹底的に私たち全員の体力底上げを図る必要があると考えられます!」

鞠莉「あ〜、分かる〜。この前の練習後なんて、誰かさんと来たら疲れちゃってろくに立てなかったもんねぇ?」

─────────

ダイヤ「……はっ、はっ、ひゅー、ひゅー………み、水……ヵハッ、ゲホゲホ、ゲーッホゲホっ!」

果南「ダ、ダイヤ? 大丈夫? なんか死にそうな顔してるけど……」

ダイヤ「だ、大丈夫に、決まっておりますわ……私がこの程度で……あ"ぁ"〜〜〜っ!!!」

曜「はいはーい、立って立って! しんどいだろうけど、ちゃんとストレッチしないと後に響くよ!」

ダイヤ「あ"ぁ"〜〜〜! もう無理ですわイヤですわ立ちたくありませんわ〜〜〜っっっ!!」

ルビィ「お、お姉ちゃんが……何か……ヤバげだよぉ……」ゼヒュー…ゼヒュー…

花丸「よ……幼児退行……ってヤツずらね……」ゼヒュー…ゼヒュー…

善子「ふ、ふふ……よ、よわってるわね……だ、堕天さしぇるなぁ、今が、チャンしゅ……」ゼヒュー…ゼヒュー…

梨子「じ、自分も……弱ってたら……意味、ないんじゃないかな……?」ゼヒュー…ゼヒュー…

千歌「んん〜っ! やっぱりAqoursのみんなでやる練習はいいね〜っ! THE・青春ってカンジ!」

鞠莉「分かる〜! この気合いと根性って感じが、もうサイッコーにエキサイティ〜ンっ!」

千歌「お、いいねぇ鞠莉ちゃん! 一緒に叫ぼっか!」

鞠莉「ウン、やるやる! せーのっ!」

千歌・鞠莉「「シャイニーっ!!!!」」ざっぱーん

ダイヤ「よ、曜さんと果南さんはともかく……あなたたちはどうして、あの2人の練習についていけるんですの……」

千歌「みかんパワー!」

鞠莉「ド根性っ!」

ダイヤ「い、意味が分かりませんわ、……よ……がくっ……」

─────────

ダイヤ「も、もちろん私も含めてですわよ! 何か文句あります!?」

クスクス… ズラー…♡ カワイイ…♡ オネエチャン…♡

ダイヤ「………/// そもそも! これはリーダーの千歌さんの口から提案されるべきことですわ! これからAqoursを引っ張っていく立場のものとして、もっと危機感を持っていただかないと……」ガミガミ

千歌「えっ!? あっ、はい……」シュン

果南「まあまあ、落ち着いてダイヤ。千歌だって練習が必要なことは分かってるもんね?」

ダイヤ「ま、まぁ、少し言い過ぎましたわ……ごめんなさい、千歌さん」

千歌「ううん、ダイヤさんの言う通りだよ……もっとリーダーとしての意識を高めていかないと……!」

果南「はい、じゃあ反省はこれで終了! 合宿、私はいいと思うな。練習はもちろん大事だけど、みんなの絆も深まるし、きっと素敵な思い出になりそうだから、反対する理由はないんじゃないかな? みんなはどう?」

鞠莉「オフコ〜〜〜〜ッス! やらない手はNothingに決まってるでしょ!」

千歌「わ、私も賛成! きそてきうんどうりょーりょくのこーじょーを〜……」

曜「千歌ちゃん、ダイヤさんの言ったことそのまんま……まぁでも、私も賛成っ! 練習メニューは任せてよ!」

梨子「皆でお泊まりなんてやったことないから、ちょっと緊張するけど……えへへ、これもまたAqoursって感じがして、いいね♪」

ルビィ「うぅ……ル、ルビィも……、みんなの足を引っ張らないように頑張らなくちゃ……!」

花丸「大丈夫、マルがついてるずら! 一緒に頑張ろうね、ルビィちゃん♪」

善子「場所のことならこのヨハネに任せなさい……。ヨハネの魔法で異次元空間を呼び出」

果南「だってさ♪ 決まりだね、ダイヤ♪」

善子「ちょっとぉ!最後まで聞きなさいよぉ!」プンスコ

果南「あはは、ごめんごめん。皆のことを思って言ってくれたんだもんね。善子の思いやりは、ちゃんと伝わったよ。ありがと、善子♪」

善子「へっ……?」パチクリ 花丸「ほ?」 ルビィ「ふわぁ…!」

善子「あっ、だ、だからヨハネよっ! 全く、堕天使のヨハネがお、お、お、思いやりだなんて、失礼しちゃうんだからねっ!///」

果南「またまた、そんなこと言って〜。あんまり強情言ってると、ハグしちゃうぞ〜!」ハグッ

善子「ピィィ! は、離し……ふわぁぁあ///」

ルビィ(はへぇぇ……。善子ちゃんにこんな優しく接する人初めて見たよ……)ヒソヒソ

花丸(マルたちなら一言ツッコんで終わりだもんね……さすがみんなのお姉ちゃんって感じずら……)ヒソヒソ

善子「そこ、聞こえてるわよ……?」ギヌロ

ルビマル「「ピィッ!?」」

ダイヤ「……そろそろ、話を前に進めてもよろしいかしら?」ピクピク

果南「あはは、ごめんごめん! とりあえず、決めることは決めなきゃね〜。じゃあ、まずは……」

ダイヤ「まずは日時。再来週に三連休がありますからそこで、何か異論はありますか?」

8人「ないでーす!」

ダイヤ「では、次は場所ですが……」

果南「あ、だったら私から一つ提案していいかな?」

ダイヤ「はい、どうぞ果南さん」

果南「そのー、ダイヤの家族の都合がつけばでいいんだけど……黒澤家でやるのはどうかな?」

ダイヤ「へ?」

ルビィ「う、ウチで……?」

果南「黒澤家なら皆が泊まったり練習したりするだけの広さは十分にあるし、ダイヤの勝手知ったる場所だから何かあった時の対応も安心。それに、この辺りで一番の名建築だから、みんなあの中がどうなってるか気になってると思うんだ。内浦のアイドルだって自覚も深まるし、みんなの絆も……」ベラベラ

ダイヤ「す、ストップストップ! どうしたんですの!? いつになく冗舌ですわね!?」

果南「あっと、ごめんごめん。ダイヤのところの都合が最優先だよね」

ダイヤ「それはまぁ、再来週にあなた達を泊めるくらいならどうとでもなりますけれど……」

梨子「なるんだ……」アハハ

曜「さすがお金持ちだね……」

千歌「いいね〜! それすっごく楽しそう!」キラキラ

鞠莉「私も賛成! 帰って来てから一度もダイヤの家に行ってなくて寂しかったの〜♡」

善子「ふふ……いい機会ね……黒澤家の家の者を一斉に堕天させて、ヨハネカンパニーの拠点に……!」

花丸「しないでね?」ズラッ

 

ルビィ「皆がウチに来るんだ……! 楽しみ、楽しみ……!」ワクワク

 

 

果南(野鮫の眼光)ギラッ

 

果南「反対意見はないみたいだね♪ とくりゃ、もうやるっきゃない!」

千歌「ね〜! ダイヤさんのことが更に大好きになること請け合いだよ〜!」

ダイヤ「だっ……/// ……コホン、まぁ皆さんが賛成なら、いいでしょう。手配しておきますわ」

千歌「あ因みに今のは、ダイヤさんの『ダイ』と大好きの『大』をかけて〜……」

ダイヤ「説明しなくてよろしい!///」

\アハハハハハハ/

千歌「んふふ〜♡ ダイヤさん、もしかしなくても照れてるな〜?」

ダイヤ「んやかましいですわっ! いい加減になさい!///」

鞠莉「んも〜ちかっち〜? マrrrリィイーのダイヤ取らないでよ?」

千歌「なぬ? ダイヤさんの前に立ち塞がると言うのなら、いくら鞠莉ちゃんでも容赦しないよ?」

鞠莉「その勝負受けてたぁつ! イザジンジョーに、デアエデアエーい!」

花丸「『であえ』じゃ果たし合いにならないずら……」

アチョー! キエエエイ! ドリャアアアア!! アッ、ソンナトコツネッタラ……♡///

梨子「2人共、一体何やってるのよ……」

ダイヤ「はぁ……まぁ諸々決まりましたし、あの二人は放っといて。皆でパフェでも食べに行きませんこと?」

6人『おーっ!』

千歌「ぶえええ!? ちょ、ちょっと待ってよー!」

鞠莉「待ってえええ! 追いてかないでプリーーーズ!」

テケテケテケテケテーン♪(ドラマパートで場面が変わる時のBGM)

 

 

黒澤父「ふむ。お前たちの友人を……」

ダイヤ「ワガママなのは分かっています……! ですが……!」

ルビィ「お願いします! お父様、お母様……!」

黒澤父「こらこら、顔をあげなさい」

黒澤母「うふふ。元より私たちに断る気なんてありませんよ」

ダイヤ・ルビィ「……!」パァァ

ルビィ「そ、それじゃあ!」

黒澤母「私たちは嬉しいのです。かわいい子供たちのワガママを聞くことが出来て……」

黒澤父「その週末は来客がないように手配しておこう。存分に楽しみなさい」

ダイルビ「「ありがとうございます、お父様、お母様!」」

 

〜そして当日〜

千歌「天気よし!」

曜「風よし!」

果南「海よし!」

鞠莉「よしこよーし!」

善子「よくなーい! 鞠莉さんだけ明らかに異質だし二人目以降合宿と関係ないしそれに私はヨ・ハ・ネ!」

ルビィ「おぉー」パチパチ

花丸「良いキレのツッコミずら〜」パチパチ

梨子「こ、こらー。鞠莉さん、それはおかしいだろー」

鞠莉「えっ?」 善子「えっ?」 千歌「えっ?」

梨子「う……うう、よ、よよよ曜ちゃ〜ん……!」

曜「よしよし、よく頑張ったよ梨子ちゃん!」ナデナデ

梨子「ううう……恥ずかしい……///」

花丸「梨子さん、一体どうしたずら?」

曜「いやぁ、昨日の夜梨子ちゃんが電話して来てさ。みんなともっと打ち解けるにはどうしたらいいか、って」

梨子「せ、説明しなくていいから〜///」

曜「それで、みんな梨子ちゃんと仲良くなりたいと思ってるんだから、とにかく突っ込んで行けば何とかなる!って言ったんだけど……」

ルビィ「そ、それってもしかして」

曜「うん、そういう意味ではなかったんだけど、ね……」アハハ

梨子「……え?」

梨子(……ツッコむ……ツッコむ……はっ!)ポクポクポクチーン

✕ツッコむ
◯突っ込む(思い切って絡んで行く的なニュアンス)

梨子「あぁ〜!いやぁ……!何それ恥ずかしいもうやだぁ……!曜ちゃん、先に言ってよぉ……!///」ポッポッポッ

善子「あざとい……!」 花丸「あざといずら」 ルビィ「あざといね……」 千歌「あざといよ!」 鞠莉「アザトゥイ!」 果南「うーん、これはあざとい!」

曜「あっはは!まぁでも、ほら!結果としては同じかそれ以上!梨子ちゃん、皆との距離がちょっと近付いた気がするでしょ?」

梨子「あっ……。うふ、えへへ……! うん、言われてみれば、そうかも!」ニッコリ

6人「あざとい……」「あざといね……」

梨子「も、もー!やめてよぉ!」

\アハハハハハハハハハ/

 

「朝から賑やかでよいですわね?」

果南「おっ!」

鞠莉「来た来た♡」

ダイヤ「皆さん、お待たせしましたわね。今からご案内しますわ」

千歌「実はさっきから黒澤家の門の前にいたのだ!」

曜「ついにこの門を潜る時が来たのであります!」

梨子「2人共、誰に説明してるの……?」

善子「うぐっ……このロイヤルな空気! こんな空気を堕天使が吸い過ぎたら、浄化されて消滅……!?」

花丸「しないずら」ズラッ

ルビィ「お邪魔しまーす…。って、私の家だった……」テヘペロ

 

ダイヤ「では荷物を置きに行きましょう。皆さん、こちらへ」

千歌「へぇ〜、さすが広いね〜」

曜「ありとあらゆる物から高級感を感じるね〜」

梨子「入場料とか取られたりしないわよね…?」

善子「聞こえるわ……黒澤の血に討滅されし魔族共の呻き……」

ダイヤ「いませんわよそんなの!」

花丸「ルビィちゃんの部屋はこっちの方だっけ?」

ルビィ「そうそう……あっ、ここだよ!ここがルビィの部屋!」

 

 

果南(野鮫の眼光)ギラッ

 

果南「へ〜、ここがルビィちゃんの部屋なんだ。何だかいい香りがするね♪」

ルビィ「ピギッ!? そそそそんないい匂いだなんてそんな……///」テレテレ

千歌「うええ、果南ちゃん何か変態っぽーい」

果南「そーいう意味じゃないから!」

\アハハハハハハハ/

果南(………)

果南(………ふふっ………)

 

その後!

ダイヤ「さて、落ち着きましたわね。ではいよいよ、Aqours真夏の大合宿を始めますわよ!!!」

『おーっ!!!』


こうして、私たちの合宿が始まった!

千歌「見てみて〜、果南ちゃんの……」

曜「インナーマッスル!」

果南「ふんっ!」ベコッ

ルビィ「ピギャアアアアアアア!?」

善子「あ、悪魔あああああああ!!」

 

ルビィ「や、やっぱり水泳なのぉ……!」ザバザバ

曜「はーい、あと25m!」

鞠莉「ルビィー!根性根性ドコンジョウでファイトー!」

善子「ふふ……堕天使に泳力は必要ないわ。いざとなったらこの闇に染まりし双翼で飛べばいいんだから!」

花丸「それ今はトレーニングだから関係ないよね?」ズラッ

ダイヤ「ルビィーーー!情けないマネは許しませんわよ!黒澤家の意地を見せなさい!」

千歌「ドベツーのダイヤさんが言うと説得力ありますね」ニシシ

ダイヤ「だまらっしゃい!///」

梨子「ど、どうしたんですか果南さん? そんなに見て……」

果南「ん? ああ、ごめんごめん。梨子の水着姿綺麗だなー、と思って、つい……」

梨子「えっ、そんな……///」

千歌「果南ちゃーん! 勝手に私の梨子ちゃんタラさないで!」

 

ダイヤ「よ、よーそろー……ですわ」

曜「ちっがーう! もっと思い切って、お腹から声を出して! 鞠莉さん、お手本お願い」

鞠莉「任せて! ん〜、ヨーソロー♡」

ルビマル「よーそろー♪」

ダイヤ「よっ、よっ、……ヨーソロー!!!」

曜「うーん、声量は足りてきたけど、まだちょっと固いかなー? もっとはっちゃけて、全てを開放するつもりで!」

ダイヤ「ヨーソロー! ヨーソロー! ぅヨォォォォソロォォォォ! ……はぁ、はぁ……」

果南「お、いいねぇ」

曜「うん、大分良くなってきた!」

ダイヤ「ご、合格ですの!?」キラキラ

鞠莉「ヨーソロー! ヨーソロー! ヨー……シャイニー♪ ヨーソrシャァァァイニー! ヨー」

千歌ヨハ「「あははははははは!」」

梨子「やかましい!……ですよ///」

鞠莉「Oh!  梨子、ツッコミがvery hard!」

曜「さ、鞠莉さん交代だよ! 次はシャイニー千本ノック!」

鞠莉「任せて! シャイニ〜〜〜!!!」

全員『シャイニー!!!』

ダイヤ「はぁ、はぁ……くっ……これもまた一流のスクールアイドルになるための試練! 受けて立ってみせますわぁ!」ニヤリ


ルビィ「あいたっ!」

ダイヤ「ルビィ!? 大変、今お姉ちゃんが……」

果南「ルビィ、大丈夫? あぁ、ちょっと擦っちゃったんだね」

ルビィ「か、果南しゃん……ありがとごじゃます……」

果南「あっちに救急箱があるから、手当てしよ? はい、おぶさって?」

ルビィ「ピィィ!? で、でも……///」

果南「無理に歩いて擦れちゃったら治りが遅くなるからさ。このくらいだったらすぐに手当てしたら明日には……」ツイー

ルビィ「ひゃんっ///」

果南「おっと、ごめんごめん。つい指が触れちゃって……」ペロッ

ルビィ「い、いえ、大丈夫です……。じゃあ、ちょっと失礼して……よいしょっ、と」

果南「よし! ちゃんとおぶされたね♡ えらいよルビィ♡♡♡」

ルビィ「は、はい……♡」

ルビィ(か、果南さんの背中……おっきくて温かい♡)

ダイヤ「……」

善子(くっくっくっ、ダイヤさんってば大事な妹を取られちゃって……きっと聖水を浴びた悪魔みたいな顔になってるわぁ……)チラッ

 

ダイヤ「ほぅ……♡(恍惚)」

 

善子(…………)

善子(見なかったことに、しよう)

善子(……ん?)


~~善子's Memory~~

果南「おっと、ごめんごめん。つい指が触れちゃって……」ペロッ

果南「つい指が触れちゃって…」ペロッ

果南「」ペロッ←←←

~~~~~~~~~~

善子(…気のせい、よね?)

 

その夜!

千歌「ふぅ~、お腹いっぱい! 最高の夕食だったよ~♪」

善子「もう入らにゃい…」グデー

果南「すごく豪華だったね…。見た目も、味も」ナデナデ

善子「……///」

ダイヤ「とーーーっぜんですわ! 黒澤家の沽券に関りますから、いい加減なものはお出しできません。厨房には最高の態勢で作るよう準備させておきました!」フンス

ルビィ「お姉ちゃんも手伝ってたもんね…♪ お姉ちゃんの愛情がたっぷり詰まってます♡」

ダイヤ「ルゥゥゥゥビィィィィ! 余計なことは言わなくてよろしいと何度言ったら…!」

鞠莉「ダイヤ……そんなに私たちのことを思って……」ウルウル

ダイヤ「ヒィッ!」

鞠莉「ダイヤーーー! デザートにダイヤの愛情直接補給したぁい!」ガバァ

ダイヤ「や、やめなさい!おいたが過ぎますわよ鞠莉さん!あっ、ちょっ…!///」

鞠莉「ダイヤの唾液を経口補水液いいいいい!」

ダイヤ「ピギャァァァァ!!」

 

花丸「満腹ずら~」

曜「マルちゃんお腹鳴ってたもんね~! いっぱい食べて明日に備えなきゃ!」

花丸「ふふ、お恥ずかしい…」ズラズラ

梨子「は~、美味しかった…」

ダイヤ「梨子さんもご満足いただけましたか…?」ボロ…

梨子「ダイヤさん! ええ、とっても美味しかったです!」(鞠莉さんは撒いてきたのね…)

ダイヤ「そうですか! それは何よりです」ニッコリ

ダイヤ「何と言っても東京からの転校生。こんな田舎の料理ではご満足いただけないのではないかと不安だったのですけれど……その笑顔を見て安心しましたわ♪」

梨子「い、いえ、そんな! 東京って言っても私はただの地味な女子ですし…。それに、東京のどんな料理屋さんよりも美味しかったと思います! こんな美味しいご飯初めてでした…♡」

ダイヤ「あ、あらあら、本当に? うふ、そこまで言って頂けるなんて、うふふ…」テレテレ

ダイヤ「厨房の者に伝えておきますわ♡ みな喜ぶと思います♡♡♡」ウキウキ

梨子「は、はい!」

 

ヤマザキー!」 「は、はい、お嬢様!」 「例の東京の子ですけれど…」 「はいはい…まぁ!そんなことを!いやぁ嬉しゅうございますねえお嬢様!」 「えぇ、これもヤマザキの腕のおかげですわ!だから言ったじゃありませんか、ヤマザキの料理は世界一だと…」 「いやですわお嬢様ったら///」 「これからもよろしく頼みますわよ?」 「えぇ、えぇ、お任せあれ!」

 

梨子(ダイヤさん…自信たっぷりだと思ってたけど、ああいう一面もあるんだ…)

梨子「ふふっ♪」ニコリ

 

果南「さてと、早めに寝る準備をして、明日に備えないと…あれ?」ゴソゴソ

善子「果南さん、どうかしたのー?」

果南「う~ん、ちょっと歯ブラシ忘れちゃったみたい…」

曜「果南ちゃんが忘れ物だなんて、珍しいね?」

果南「あはは、そうかもね…。ちょっとそこのセブンイレブンで投票、じゃなかった、歯ブラシ買ってくるよ~」

鞠莉「オゥ? 果南、私のを使ってもいいのよ?」

果南「さすがに鞠莉の歯垢を摂取する趣味はないかな…」

ダイヤ(鞠莉さん、さっきまで私にあんなことをしていた口で…)イラッ

ダイヤ「家の出方は分かりますわね? 何なら案内をつけますが…」

果南「大丈夫大丈夫、ちゃんと覚えてるから! じゃ、ちょっと行ってくる♪」

みんな『いってらっしゃ~い』


ルビィ「」フリフリ

 

 

果南(野鮫の眼光)ギラッ


ルビィ(……ん? 気のせいかな……?)


スタスタスタ…

 

善子(……)

花丸「善子ちゃんどうしたの? 珍しく大人しいね」

善子「ずら丸? 何よ、失礼ね」

ルビィ「果南さんの出て行った扉をじっと見つめて……はっ! もしかして、そういうアレ…」

善子「ちがぁう! そういうアレでもどういうアレでもないから!」

善子「……ただ……」

善子(これ、言っていいのかな……あ、だめ……頭がゆるんでて口から出ちゃう……)

善子「さっきね……見ちゃったのよ……」ヒソヒソ

花丸「見たって何を?」

ルビィ「な、何を……?」

善子「いい? 私が言ったってことは秘密よ…」


───────────────────

同時刻・別の場所

果南「……」スタスタスタ…スタッ

果南「ふ、ふふふ……ふふふふふ……!」

果南「ここだ……ルビィちゃんの部屋……この扉一枚の向こうに桃源郷がある……」

果南「やるんだ……遂にやるんだ……! 練習の間中この瞬間を心待ちにしてた……! 今ならこの桃源郷をどうにでも出来る……!」

果南「合宿の話が出た瞬間に思いついた……! この計画……一分の隙もない……!」

果南「私は歯ブラシを忘れてなんかいない……新品の歯ブラシを予め購入してきた……」

果南「これを口実にみんなのいる部屋を抜け出し、ルビィちゃんの部屋に忍び込む……」

果南「そして用が済んだら歯ブラシを持って何食わぬ顔で合流……」

果南「完璧な計画だよ……! 我ながら自分の頭脳が恐ろしい!」

果南「さてと……それじゃあお邪魔しま~す……」ススス…

──────────────────

善子「さっきルビィが怪我したとき、果南さんが傷を見てたでしょ?」

花丸「それはマルも見てたよ。微笑ましくて……」

ルビィ「お姉ちゃん以外にもあんなに優しい人っているんだね……」

善子「それはいいのよ……。ただ、問題は一瞬の出来事……」

善子「果南さんがルビィの傷に触れたあとにね……こう、ペロッと……!」

花丸「え…えぇ~?」

ルビィ「う、うそぉ……?」

花丸「ルビィちゃん、善子ちゃんは嘘がつけるような人間ではないずら……」

善子「人間じゃなくてだてn」

花丸「それはどうでもいいずら」

ルビィ「よ、善子ちゃん、見間違いじゃないの? 果南さんがそんな変態みたいなことするだなんて…」

善子「むっ…。確かに見たわ。あなた達は気付かなかったの?」

花丸「う~ん、マルは遠かったからはっきりとは否定できないなぁ……」

ルビィ「ルビィも……傷が気になって、あんまり……」

善子「でしょう!? やっぱりしてたのよ! 私見たもん!」

花丸「果南さん……ルビィちゃんの血液を舐めるような趣味があったんだ……」

ルビィ「ピ、ピギャ……」

花丸「そ、そう言えば今朝も、ルビィちゃんの部屋がいい匂いだって……」

善子「怪しいわね……! あの時は冗談に聞こえたけど……」

ルビィ「そう言えばルビィも、時々果南さんから変な視線を感じた、ような……」

善子「ヤバいでしょ……! 絶対見てたのよそれ!」

花丸「……歯ブラシ……」

ヨハルビ「「え?」」

花丸「果南さん、歯ブラシ忘れたって言ってた……。あれは本当? それとも……」

善子「ル、ルビィ!? ルビィの部屋に鍵は!?」

ルビィ「な、ないけど……」

3人「……」ゴクリ

 

善子「確かめるだけ……確かめるだけだから……」スタスタスタ…

花丸「果南さんがそんなことするはずないよね……?」トコトコ

ルビィ「果南さんは優しい人だもん……ルビィ信じてるもん……」ピギピギ

善子「着いたわね……。いい? 中を見るわよ……」スー…

 

果南「はああああああ! いいよお! ルビィのぱんつ堪んないよぉ!」スーハースーハー

果南「顔全体を覆うように、ぱんつを顔に巻き付けて……ふうううううん!!! ふごふご、ふごぉ!(聲にならない叫び)」

果南「はぁ、はぁ……全身がルビィの匂いに包まれてるみたい……」

果南「幸せすぎて頭がどうにかなりそうだよ……♡ そうだ、もう服も全部脱いじゃえ♪」スッポンポーン

果南「あああああああ! 体全体でルビィを感じる! ルビィの部屋の空気が直接肌に触れてるってだけでもうイっちゃいそう!!!」

果南「ルビィの肌に直接触れたぱんつやぶらじゃーの中に埋もれて……ルビィの甘い香りで頭の芯がボーっとしちゃう♡」

果南「ルビィの女の子成分がたっぷり詰まったぱんつに、ぶらに、きゃみそーる! ルビィの濃厚な女の子成分、直接摂取! 世界で一番えっちな布だよぉ……!」

果南「や、ヤバい……もう限界……」クチュクチュ

果南「イっちゃう……! ルビィ成分いっぱい吸いながら、ルビィ汁がいっぱいしみ込んだルビィの部屋で、ルビィに包まれながら幸せイきしちゃうううう……♡♡♡」

果南「はぁ、はぁ! ルビィ、ルビィ! ふあっ、あああああんっ、ル、ルビィィィィィィィィィ!!!!♡♡♡♡」ビビビビビクン!ビクン!ビクン!

 

果南「はぁ、はぁ、ふぅ、はぁ……あ゛~~~、最高だった……良かったよ、ルビィ……」

「そ、それはどうも、よかったれすね……」

果南「うんうん、やっぱりルビィで自慰をすると最高に気持ちいいね♪」

「今すぐにでも昇天しそうな顔してたわね……?」

果南「そりゃそうだよ、ここは天国だもん♪ さてと、バレないようにちゃんと後始末しないと…」

「手伝うずら?」

果南「いやいや、大丈夫だよ、自分で出来るから! わざわざありがと……ね……???」

果南「!!!!????」バッ

ルビィ「……」

花丸「……」

善子「……」

 

果南「……あっ……あっ……ひっ……見っ……てっ……??!!?」パクパク

花丸「見てたずら」

果南「い、いつから……?」

善子「全部よ。あなたがルビィのぱんつに埋もれながら、訳のわからない言葉を口走って服を脱ぎ始め、ひとりえっちでレズイキするところまで、まるっとつるっと一部始終全部! 全て! 何もかも!!!」

果南「そんな……そんな馬鹿な……! 計画が……私の計画は完璧だったはず、なのに……!」

ルビィ「果南さん、全部これ目当てだったんですか? 私たちに近付いたのも、優しくしてくれたのも全部……」

果南「ち、違う! そんなことない! 私は、本当に皆のことを思って……」

花丸「素っ裸でそんなこと言われても説得力がないずらねぇ……」

善子「最っ低よ! ルビィを裏切った罰は地獄の業火でも生ぬるいわ!」

ルビィ「果南さん……そういう人だったんですね……」

果南「あ……ああ……」ガクガク

果南「ごっ、ごめんなさいっ! 悪気はなかったんです、ただ、ただルビィが……あまりにも可愛くてっ!」ドゲザ

花丸「果南さん、顔を上げるずら」

果南「ま、マル……!」パァッ

花丸「悪気はなかった? ちゃんちゃらおかしいずら。無断で他人の部屋に上がり込んで勝手に下着を使って一人で楽しもうだなんてのが悪気じゃなかったら何なの? 人はそれを悪気と言うんだよ?」

果南「マル……そんな……」ジワッ

善子「やれやれ……表向きは優しいみんなのお姉さん、そのあなたがまさかこんな本性を隠し持っていたとはね。堕天使もびっくりのペテンっぷりだわ」

果南「よ、善子……」ウルウル

ルビィ「可愛かったならどうして直接言ってくれなかったんですか……? そんな言葉信じられない。あなたはルビィの下着をオカズにして独りよがりに自分の欲求を満たしていただけです。何を言おうとその事実は変わりませんよ?」

果南「ルビィ……あっ……あっ……」グス……

果南「ああああああああああ! うわあああああああああ! ふっ…ぐすっ…ぅぅ…ああ…あああああああああああん……!」ビェェェェン

ルビィ「ひっ、ひぃっ!」

善子「あーあー、無様ねえ。三年生にもなって、そんなあられもない姿で喚き散らすなんて……」

花丸「やはり人間は醜いずら……これもまた罪ある人間の運命なんずらねぇ……」

善子「どうする? みんなに報告する?」

果南「おっ、お願いします! それだけは、それだけは御勘弁を! な、何でも言うこと聞くし、私に出来ることなら何でもするから、みんなに言うのだけは……!」

花丸「ふぅん。何でも……だって。ルビィちゃん、どうする?」

 

ルビィ「……」

 

ペッ

 

ルビィ「舐めて」

 

果南「……へ?」

花丸「えっ」 善子「うわっ…」

ルビィ「思わず唾が出ちゃいました。このままじゃルビィの部屋の床が汚れたままですから、舐めて綺麗にしてください♪」ニコッ

花丸「ル、ルビィちゃん?」

善子「ルビィ、あんた……」

果南「は、はい……! 分かりました!」

果南「ぺろ……れろ……ぇぉ……」

花丸「え、やるの?」

ルビィ「もっと床に顔つけて!」ガッ

果南「は、はいぃ! んむっ、んむぅ、ぅぅ、ぅじゅるっ、んむっ、れぇー……」

善子「ちょ、ちょいちょい!二人共落ち着いて……」

果南「ど、どうですか……? 綺麗になりましたか?」ウワメヅカイ

ルビィ(……)ブルッ

ルビィ「……様」

果南「え?」

ルビィ「わ、私のことはルビィ様と呼んd、よ、呼びなしゃい! こ、言葉の最後にルビィ様とつけて喋るように! いい!?」ゾクゾク

果南「は、はい! ルビィ様!」

花丸「ル、ルビィちゃんが変になった……」

善子「いやぁ……ずら丸、なんかもう私怖いよぉ……」ガクブル

ルビィ「ふ、二人も命令していいんだよ?」

花丸「いやいやいや!!」ブンブン

善子「遠慮! 遠慮しときます!」ブンブン

ルビィ「そう? じゃあ次は、足を舐めてもらおうかなぁ……♡」スルッ

果南「ル、ルビィ様の、おみ足……」ゴクリ

ルビィ「ふ、ふふ、そう、そうよ……指一本ずつ丁寧に……ふふ、駄犬のくせになかなかやるじゃない……」

果南「ふむっ、あむ、れろ、ぇぉ……ふ、ふへ、あ、有り難き幸せにございます、ルビィ様……」

花丸「ひぇぇ……何かもう二人とも口調がおかしいよ……」

善子「ずら丸ぅ……もう帰ろうよぉ……」ギュウウウ

花丸「そ、そうだね。ルビィちゃんは、もう怒ってない、みたいだし……いっ、一件落着っ! なんて……」チラッ

ルビィ「ほら、か、果南s…果南! 鳴いてみなさい! わんわんって!」

果南「わ、わん! わんわん! わぉーん!」キャッキャッ

善子「落着どころか不時着してその反動であさっての方向にJumping Heartしちゃってるわよっ!」

花丸「い、いやー! 二人とも楽しんでるみたいだし、これでいいんじゃないかな? 思わぬところでAqoursの絆が深まってよかったよ~。ね、善子ちゃん! ね!?」

善子「よくなーい! 何もかもよくなぁぁぁぁぁぁぁいっ!」

ルビィ「え、えと……つ、次は……か、肩! 肩を揉みなさい! 果南!」 

果南「えっ……? そ、そんなんでいいんですか……?」

テケテケテケテケテーン♪(ドラマパートで場面が変わる時のBGM)

 

~~~~~~~~~~~~~~~

そのあと、合宿は何事もなかったかのように進んだずら。
マルたちは、果南さんのことだけならともかく、ルビィちゃんのあの姿を見てしまった以上、あの部屋での出来事を誰かに話すことはとてもじゃないけど出来なかったずら……。
あの出来事は、マルたち一年生と果南さんとの間だけの秘密になったのです。
ルビィちゃんと果南ちゃんは、不思議なことにあの部屋から戻るときには既に、

「いやぁ、悪かったと思ってるよ。本当にごめんね、ルビィ?」
「い、いえ、だいじょぶです! もう気にしてませんから……」

なんて言って、いつも通りに戻ったみたいに普通に話していました。
皆のところに帰ってからも、マルたちもセブンイレブンで買いたいものがあったからと言って誤魔化したっきり、特に勘ぐられることもなく……ただ、ダイヤさんだけは「果南さん、何だか最近ルビィと仲がいいですわね」と嬉しそうに言ってきたけれど、それも合宿そのものの効果なのか、あの事件のせいなのかは分からずじまい。
マルと善子ちゃんは、最初は果南さんの変態病が再発しないか警戒していたけど、果南さんは本当に反省しているようだったし、ルビィちゃんがいいならいいか……って空気になって段々気にしなくなっていきました。
そうこうしているうちに合宿も終わり、Aqoursはいつも通りの日常に帰ってきました。
まるであの部屋での出来事は全て夢で、部屋から出た瞬間にすべて消えてなくなったみたいな感じずら……。
ただ一つ、合宿前と明確に変わったことが……。


鞠莉「Wao! ちかっちターンうっまぁい!」

千歌「ふっふーん! 合宿で練習したもんね~♪」

ダイヤ「こ、こうかしら?」

梨子「ダイヤさん、腕はこうです!」

ダイヤ「は、はいっ!」

曜「はい、ワンツー、ワンツー! マルちゃーん、ちょっと遅れてるよー!」

花丸「は、はい! ふんっ、ふんっ……っとと、うわぁっ!」

ルビィ「ま、マルちゃん!?」 善子「ずら丸!?」

果南「ほいっと」

花丸「ふえ」ポフッ

曜「さっすが果南ちゃん! 良い反応速度であります!」

果南「へへ、マルに怪我させるわけにはいかないもんね♪」

花丸「果南さんありがとう、助かったよ~!」

善子(……相変わらず、普通にしてたらただの優しい先輩なのね」ボソッ

果南「うっ……そ、その話はやめてってば……」ヒソヒソ

善子「やめて欲しければぽんぽん」

果南「はいはい、わかったわかった」ポンポン

善子「ふきゅぅうぅ……///」

果南「ふふ、善子はやっぱりよい、こっ!?///」ビクン

ビィィィィィ……

ルビィ「果南さん、最近善子ちゃんと仲良くないですか……?」

果南「そ、そうかなぁ? ふ、普通だと思うよ? 寧ろ、ルビィの方が仲良しだと思うなぁ…っ///」ビィィィィィィィ

善子(あぁ、スイッチ入っちゃったわ……2つの意味で)

ルビィ「ふふ、えへへ、そうですか?」スタスタ

 

ルビィ(後で海の家の裏手……)ボソッ

 

果南「は、はい……///」

花丸「はは、あははは……」ズラ~


あの日以来、果南さんはルビィちゃんに「何か」を仕込まれているみたいです……。

【SS】ロリ果南「あっ、志満お姉ちゃんだー!ぎゅーして!ぎゅー!」

志満「あら、果南ちゃんいらっしゃい♪ はいはい、ぎゅー♡」

果南「えへへ、あったかーい…」

千歌「果南ちゃ、ぎゅー!チカにもぎゅー!」

果南「いいよ!ぎゅー!」

千歌「ふへへ…」

志満「うふふ、果南ちゃんはほんとにぎゅーが好きなのね」

果南「うん!私ぎゅー大好き!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

志満「あら、果南ちゃん今日もいらっしゃい。ぎゅーしようか?」

果南「……」モジモジ

志満「あら? どうかしたの、果南ちゃん?」

果南「志満お姉ちゃん、あのね!ぎゅー、って、えいごで何て言うの?」

志満「英語?」

果南「うん…」

志満「そうね、英語だと……ハグ、っていうのよ♡」

果南「は、ぐ……」

果南「分かった!志満お姉ちゃんありがとう!行ってくる!」ピュー

志満「あらあら、どこに行くのかな?」

志満(うふふ……果南ちゃんったら、外国のお友達でもできたのかしら?)ニコニコ

 

 

果南「千歌ー!ハグしよー!」

千歌「果南ちゃーん!ぎゅー!」

志満「あらあら果南ちゃん、ハグって言葉使ってくれてるのね♪」

果南「うん!志満お姉ちゃんがハグって教えてくれたおかげで、まりちゃんと仲良くなれたんだもん!」

志満「うふふ、お友達はまりちゃんって言うのね」

果南「うん、とーっても可愛くていい子だよ!」

志満「そうよね、果南ちゃんのお友達だもん。そうに決まってるわ」

美渡「ケッ、何がハグだバカバカしい…。虫唾が走るね!」

果南「あっ、美渡お姉ちゃん!美渡お姉ちゃんもハグー♪」ギュー

美渡「なっ、ば、やめろこのばかなん!暑苦しいんだよ!///」

果南「やだよー♪」

志満「『内浦の狂犬』も、ハグの前ではカタナシねぇ…」ニシシ

美渡「うっせぇよ!///」

 

 

 

果南「はーぐーはーぐーはーぐはぐー♪」

志満「あら、何のお歌かしら?」

果南「うーん……分かんない!適当!」

志満「今作ったの? すごい♡」

果南「えへへ!私ね、ハグって言葉好きなんだー!」

志満「そうなんだ! 気に入って貰えて嬉しいな♡」

果南「だって何か可愛いし、ぎゅーってするとはぐーって感じだもん! それにね、ハグっていうと何か胸がほわほわする!」

志満「果南ちゃん……♡」キュウウウン

志満「よーし、じゃあ志満お姉ちゃんといっぱいハグしましょうね♡♡」

果南「きゃー!志満お姉ちゃんのハグ祭りだー!」キャッキャッ

 

 

美渡「……」ジーッ

志満「あら? どうしたの、そんなにジーッと見て」

美渡「ふんっ、何でもないよ」プイッ

志満「美渡ちゃんも志満ねえとハグしたいのかな~?」ニヤニヤ

美渡「ば、バッカ言ってんじゃねぇ!気持ちわりいんだよ!! ただ、その…」

果南「美渡お姉ちゃん?」

美渡「だっ、抱き心地、良さそうだな、って……はは……///」

志満「んふふ……よーし、果南ちゃん、行けーー!!」

果南「わーい!きゃはは!」トコトコ

美渡「おわっ、と、と、よっ……ハグ……」ギュッ

果南「えへへー美渡お姉ちゃんも好きー」

美渡「いやぁ、ははは……はぁ、癒やされるわぁ……」

志満(美渡ちゃんも最近丸くなったわね……果南ちゃんのおかげかしら♪)ニコニコ

 

 

果南「……」ショボン

志満「あら? どうしたの、果南ちゃん? 浮かない顔して……」

果南「志満お姉ちゃん……あのね、私、まりちゃんと喧嘩しちゃった、の……」ズビズビ

志満「あら、そうなんだ……」

果南「どうしよう……仲直り出来るかな…?」

志満「うーん、そうねぇ……そうだ! ハグしてみたらどうかな?」

果南「……」スン

志満「……あら? ダメかな?」

果南「うん、ダメだよ……だってまりちゃん私のこと怒ってるもん……ハグなんてしたら、きっと嫌われちゃう……」

志満「そうかな? そうはならないと思うよ?」

果南「どうして?」

志満「果南ちゃん、今はまりちゃんに怒ってるかもしれないけど……まりちゃんのこと、嫌い?」

果南「まりちゃん……ううん、嫌いじゃないよ!好きだよ!」

志満「でしょ? きっとまりちゃんも同じ気持ちなんじゃないかな?」

果南「同じ……」

志満「そう! だからハグするの! ちゃんと謝ってハグしたら、きっと仲直りできるわ♡」

果南「ハグ……うん、分かった!行ってくる!」タタター

 

~数日後~

 

果南「まりちゃんこっちこっちー!」

鞠莉「もう、果南ちゃん速いー!」キャッキャッ

ダイヤ「待ってください~!」

果南「あっ、志満お姉ちゃん!こんにちは!」ペコリ

鞠莉・ダイヤ「こんにちはー」ペコリ

志満「はい、こんにちは♪」

果南「行こ!まりちゃん、ダイヤちゃん!」

鞠莉「あー、待ってー!」 ダイヤ「もー、休憩しましょうよぉ!」

志満(まりちゃんね……仲直りできたのね。良かった♪)フンフン



志満「藤島さーん、鯛いいの入ってるー?」

藤島さん「おう、何でぇ志満ちゃん!えらく景気がいいな!」

志満「うん、ちょっといいことがあったの♡」ニコニコ

 

 

~数年後~

 

高海母「志満ー? 松浦さんとこに回覧板頼めるー?」

志満「えー? 千歌いないのー?」

母「何か用事なんですって」

志満「しょうがないなー……」

母「ハイこれみかんね」

志満「コレ要る?」


志満(果南ちゃんか……もうずっと会ってないなぁ……昔はよくハグしてたのになぁ)


志満「松浦さーん、回覧板でーす!」

果南「あれ? 千歌じゃ……あっ!? 志満さん!」

志満「うふふ、果南ちゃんお久し振り♪」

果南「久し振り! 元気そうで安心したよ~」

志満「うふふ、ありがと♪ 果南ちゃんはお元気かしら?」

果南「……っ、……うん! 私も、元気元気! 回覧板、ありがとね! みかんも……」

志満「……果南ちゃん?」

果南「……っ」ギリッ


志満(……).。oO

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

バリバリバリバリバリ……

志満「うぇー、何、ヘリ? しかもピンクの……何あれ?」

母「あー、何か小原家の娘が留学するらしいわね。今日出発なのかね」

志満「ああ、小原家の……」

母「鞠莉ちゃんって言うらしいわよ。何でもすごく美人でボンキュッボンなんですって」

志満「お母さん、ボンキュッボンって……あはは」

志満(鞠莉……まりちゃん? うーん……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

志満(……)

志満「果南ちゃん?」

果南「あ、あー! ごめんね志満さん!今、干物持ってくるから……」

志満「果南ちゃん……」

志満「ハグ、する?」

果南「………っ! 志満さん……っ!」

果南「志満、お姉ちゃん……!」

志満「果南ちゃん……!」ギュッ

果南「う……うわあああああん!!わあああああああああん!!」グスグス

志満「果南ちゃん……大丈夫よ……大丈夫だからね……」ポロポロ

 

 

~そのまた二年後~

 

ザザーン…ザザーン…

果南(……鞠莉……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

鞠莉『果南……』

鞠莉『私は諦めない!』

鞠莉『必ず取り戻すのあの時を!』

鞠莉『果南とダイヤと失ったあの時を……』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

果南「あ゛ーーーっもう!」ガシガシ

「果南ちゃん?」

果南「えっ? あ……」

志満「ここにいたのね。よかった、すぐに会えて」

果南「…志満ねえ、帰ってたんだ。東京はどうだった?」

志満「うん、楽しかったわよ♪ 色んなものがあって……」

果南(色んな……)グッ

果南「そっか、おかえり」

志満「はーい、ただいま♪ 今日は果南ちゃんにお土産持ってきたのよ」

果南「それでわざわざ来てくれれたんだね。ありがとう」

志満「うん♪ 久し振りに会ったんだし、ただいまのハグ、してもいいかな?」

果南「……っ!」ズキッ

『果南……』

果南「……ごめん、それは出来ない」

志満「えっ!?」

果南「…」

志満「果南ちゃん……?」

果南「今はハグなんてする気分になれない……ハグはもう、卒業したの」

志満「卒業……?」

果南「卒業……そう、私はもう誰ともハグなんてしない」

志満「そんな……」

志満(思春期……ってわけじゃなさそうね)

志満「果南ちゃん? 何か大変なことでもあったの? 私でよければ話くらい……」

果南「……ごめん」

志満「そう……」

果南「ごめんね。志満ねえが帰って来てくれて、嬉しかった。お土産、大切に食べるよ」

志満「そうね……果南ちゃんが嫌っていうんならしょうがないわ」

果南「その話はもう……!」

志満「でも、覚えておいて。大切な時、ハグはいつも果南ちゃんの側にあった。それが今になって変わるなんてことはないわ。これからも……ハグは果南ちゃんの元にある。それだけは覚えておいてね」

果南「……何それ?」

志満「ふふっ、大人の勘よ♪」

果南「…………」

志満「じゃあ、そろそろお暇するわね。久しぶりに果南ちゃんとお話出来て楽しかったわ♪」

果南「うん、また……また、会いに行くよ」

志満「あら、ありがとう♪ 楽しみにしてるわ♡」



志満(悲劇は女を女にするのね……果南ちゃんったら、随分綺麗になっちゃって……♡)

 

 

 

~その数日後~

 

志満「お母さ~ん、暇だよ~~~……何か旅館の手伝いとかないの~~~?」

母「あんたねぇ、しょっちゅう東京行ってるんだから実家にいる時くらいゆっくりしなさい!」

志満「何それ~? 暇なんだけど……」

志満(うーん、どっかに出掛けようかな……? そう言えば果南ちゃんはどうしてるかな……)

「すいませーん、志満さんいますかー?」

志満「果南ちゃん!?」

母「あら果南ちゃんだわ! 志満、あんた暇なら出て来てちょうだい」

志満「はいはーい、喜んでー!」タタター


志満「はーい、果南ちゃんいらっしゃーい♡」

果南「あっ、志満ねえ! へへ……こんにちは、志満ねえ」

志満「はいはい、こんにちは♪」

果南「今日は志満ねえに会いに来たんだ……この前のこと、謝っておこうと思って」

 志満「うん……あのことね。大丈夫よ、私は怒ったりしてないから」

果南「ううん、それでも酷いこと言っちゃったから……本当にごめんなさい」

志満「もう、いいのよ! それより……果南ちゃんはどうなった?」

果南「ああ、えっと……」

志満「ちゃんとお友達とは仲直り出来た?」ニッコリ

果南「はぇ!?」

果南「……ふっ、あははっ……志満ねえには何でもお見通しか……。敵わないや!」

志満(このくらいの歳の子があんな悩み方するなんて人間関係以外にありえないからね……)

果南「志満ねえ、今時間ある? よかったら話を聞いてもらいたいんだけど……」

志満「うんうん、全部聞かせて? 果南ちゃんのこと……」

志満「そっか……それじゃ、最後はハグで仲直り出来たのね。ほっとしちゃった♪」

果南「そうなんだよね……結局、志満ねえの言った通りだったよ」

志満「私の?」

果南「そうそう、ハグはいつも私の側にあるー、ってやつ?」

志満「あ、あー! あれね! そうそう、そうなると思ってたのよ! うん!」

志満(最近見た映画のセリフをもじっただけなんだけど……あはは……)

志満(まぁ、上手く行ったなら結果オーライ!このことは黙っておきましょう!)

果南「ほんと、何でもお見通しー、って感じだよね! さすが志満ねえだよ~」

志満「いえいえ、そんな大層なものじゃないのよ? うんうん……」

果南「それでね……今日ここに来たのは、感謝の気持ちを表したいとも思って……その……」モジモジ

果南「………」チラッ

志満「? ……!」

志満「果南ちゃん……」


志満「ハグしたいの? いいよ、おいで♪」



果南「………! うん! 志満ねえだいすき!」ギュー

志満「果南ちゃーん! 私も大好きだよ♡♡♡」ギュー

 

 

 

 

 

 

どうでもいい補足:当記事は2ちゃんねるラブライブ板に投稿された同名SSに微修正を加えたものであり、投稿しているのは書いた人本人ですが、それを証明する手段は特にないですし、噂によると2ちゃんねるの書き込みの著作権2ちゃんねるに属するらしい(たぶん)ので結果として無断転載としか言いようがないのですが、まあ自分の作った文書を自分がどうしようと勝手だろという思いもありますので特に気にしないことにしました。転載という形になっているとしても結局無断ではなく作者の許可を取っている(実質)ので大丈夫です。まとめブログへの転載、改変、作者宣言はご自由にどうぞ。

 

 内容に関する補足:志満ねえの年齢とか東京に行ってる時期とか細かいところはてきとーです。 しまかな かなしま(検索用)

 

 

 

作中における「未熟DREAMER」歌詞の変遷について

アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」9話において、劇的な展開により三年組は和解して無事Aqoursに加入、新曲「未熟DREAMER」が公開されましたね。当ブログにおける考察はまんまとミスリードに乗せられた的外れなものになっていたことが分かりました。

 

さて、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」においては、果南ちゃんがこの曲の歌詞を書いているシーンが度々描かれています。そして、その歌詞は始めから完璧だったわけではなく、徐々に書き足されて行っています。その変遷を時系列順に追ってみましょう。

 

シーン①(8話)

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シーン②(9話冒頭)

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シーン③(5話)(下線部は筆者)

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シーン④(9話ラスト)

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また、「未熟DREAMER」の公開された歌詞を全て文字に起こすと以下のようになります。

 

いつもそばにいても伝えきれない思いで こころ迷子になるナミダ

忘れてしまおう歌ってみよう 一緒にね

言葉だけじゃ足りない そう 言葉すら足りない故にすれ違って

はなれてしまったことが悲しかったの ずっと気になってた

分かって欲しいと願う気持ちが止まらなくて きっと傷付けたね

それでも諦めきれない自分はわがまま いまは隠さないから

力をあわせて夢の海を泳いで行こうよ 今日の海を

どんな未来かは誰もまだ知らない でも楽しくなるはずだよ

みんなとなら乗り越えられる これからなんだねお互いに頑張ろうよ

どんな未来かは誰もまだ知らない でも楽しくしたい本当に

みんなとななら無理したくなる 青春したいなまだまだ 未熟DREAMER

やっと一つになれそうな僕たちだから 本音ぶつけ合うことから始めよう

その時見える光があるはずさ

 

この歌詞全体と見比べつつ、白板に描かれた歌詞を一つずつ見ていくと、あることに気付きます。

それは、[歌詞の中で空白になっていて、後に書き足された部分がある]ということです。

 

シーン①からは、果南ちゃんが「力をあわせて夢の海を泳いで行」という歌詞を最初に書いていたことが分かります。素朴で力強く果南ちゃんらしい、素敵な歌詞ですね。

 

シーン②では、一見して作詞が大きく進んでいるのが分かります。ただ、このシーンを見ると、歌詞の中に不自然な空白があるのが分かります。

「きっと傷付けたね」「いまは」の前が空白になっており、歌詞全体を見ると、空白になっていたのは「ずっと気になってた わかって欲しいと願う気持ちが止まらなくて」「それでも諦めきれない自分はわがまま」の部分ですね。

この空白については、果南ちゃんが何らかの理由でこの時点ではその部分を書けなかった、もしくは書かなかったが、その後書き足されたと考えられます。三年組が和解してから書いたのかな…?

また、歌詞全体と比較するともう一つ気になる部分があります。それは、冒頭の「いつもそばにいても伝えきれない思いで こころ迷子になるナミダ 忘れてしまおう歌ってみよう 一緒にね」という部分が欠けているということです。

シーン②の歌詞は白板のかなり上の方に書かれているのに、「(言葉だけじゃ)足りない」という歌詞から始まっていることから、この冒頭部分がこの時点では出来ていなかったことが分かりますね。

 

なお、隠れている部分については基本的に書かれているものとして考えます。

 

 

これを頭に入れた上でシーン③を見ると、

何という事でしょう。白板のかなり右の方に「ってた」という文字が追加されています。

歌詞全体の中で、「ってた」という文字を含むのは、「ずっと気になってた」という部分だけです。これが右の方に書かれている、つまりシーン②の「悲しかったの」という歌詞の右側に書き足されたことが分かります。

さらにもう一つ、「今日の海を」という歌詞が、「いまは隠さないから」の下、「泳いで行こうよ」の右に書き足されています。

また、このシーンは、果南ちゃんが「終わりにしよう」と言って部室を去ってから、三年組が再び部室に集結する前のタイミングに当たります。

したがって、Aqoursが解散した後に、果南ちゃんが部室に入って書き去っていったと考えるのが妥当です。誰だ三年組が和解してから書いたとか言った奴は。

 

最後に、シーン④を見てみましょう。三年組が和解した後です。冒頭部分と、「ずっと気になってた」の部分が補完されて歌詞の最初の四行が完成し、「未熟DREAMER」とタイトルも付きました。それを三年組が仲睦まじく見つめています。めでたしめでたし。

 

以上の情報から、9話冒頭=シーン②の時点から、付け足された歌詞を[これ]で、映ってはいないが書かれていると思われる歌詞を(これ)で表すと、以下のようになります。

 

[いつもそばにいても伝えきれない思いで こころ迷子になるナミダ
忘れてしまおう歌ってみよう 一緒にね]
(言葉だけじゃ足りないそう言葉すら)足りない故に
(すれ違ってはなれてしまったことが)悲しかったの[ずっと気になってた]
[わかって欲しいと願う気持ちが止まらなくて] きっと傷付けたね
[それでも諦めきれない自分はわがまま] いまは(隠さないから)
(力をあわせて夢の海を泳い)で行こうよ [今日の海を]
(どんな未来かは誰もまだ知らない)でも楽しくなるは(ずだよ)
(みんなとなら乗り越えられるこれ)からなんだね [お互い頑張ろうよ]
(どんな未来かは誰もまだ知らない)でも楽しくしたい

 

[お互い頑張ろうよ]の部分については、[ずっと気になってた][今日の海を]と同じパターンで考えると、「これからなんだね」の後に書き加えられていそうですが、作中に明確な証拠がないので保留としました。

 

物語を通じて度々映されてきたこの果南ちゃんの歌詞ですが、こうしてみると意外と紆余曲折を経て変遷してきたことが分かりますね。

 

この変遷が何を表してるかについては、

私にはさっぱりわかりません。

 

よってこの記事はこれにて終了とします。ありがとうございました。

果南ちゃん三人カプ考察シリーズ 第一回:かなヨハまる

いつものようにヨハネの堕天系のボケに厳しく突っ込む花丸。

 

善子「ずら丸…!? 大変よ! 今日のヨハネは一段と麗しいわ! 一体どうして…はっ! まさか冥界の美姫の魂が乗り移ってしまったというの!? ああなんてこと! このままでは冥界と天界でヨハネを巡っての大戦争が起こって世界が滅びてしまうわ…!」

 

花丸「善子ちゃん、下らないこと言ってないで練習に戻るずら」

 

善子「ずら丸~! だからヨハ…」

 

そこに目を付けたのが浦の星のラブ・トレインこと、松浦果南(17)。花丸の言動を善子に対する暴政とみなし、猛反発を試みた。

 

果南「マル~? そんな酷い言い方しなくてもいいんじゃない?」

 

花丸「ずらっ?」

 

果南「たまには善子のこと認めてあげようよ。ほら、善子の言う通り、こんなに可愛いんだから。はぐっ♪」

 

善子「ピェッ!?」

 

果南「ん~、堕き心地も最高…よしよし、善子はいい子だね~♡」

 

鞠莉「かな~ん♡ 私もハグ…」 果南「今忙しいから後で~」 鞠莉「うっ、うっ…ダイヤ、果南が酷いの…」 ダイヤ「はいはい、泣くのはおよし」

 

善子「ピ、ピェ…ピェェ…」ほっかほっか

 

花丸「うぅ~…むぅ~…!」プルプル

 

花丸「果南ちゃん! もうやめるずら! 善子ちゃん困ってるよ!」 

 

果南「はぁ!? 何言ってるの!? 困ってるわけないじゃん! 困らせてるのはマルでしょ!?」

 

花丸「いや、困らせてるのは善子ちゃんがマルをであって…って、そうじゃなくて!善子ちゃんとマルはこれが正しいコミュニケーションの形なの! 外野が口出ししないでほしいずら♪」

 

果南「いーや、それは間違ってるね。好きならちゃんと、こうやって」ナデナデ 善子「ふ、ふへぇ」 果南「好きって伝えないと! じゃなきゃアニメの私みたいなことになっちゃうよ!?」

 

花丸「ならないよっ! ね、善子ちゃん? 果南ちゃんよりマルの方がいいよね?」

 

果南「そんなことないよね、善子? 私ならいつでもハグしてあげるよ?」

 

善子「ふ、ふへ…らから…よは…(はわわわわ果南さんにこうして抱かれてると安心感と幸福感で包まれてほわほわしてきてマジヘブン堕天使なのに昇天しちゃう、祝・ヨハネ昇天!って感じだけどだけれどずら丸とボケ・ツッコミの交換を行うのもそれはそれは大切な時間であって即ちプレシャスタイムつまりラブ!?でもって果南さんのボディランゲージによってヨハネの体内に注がれているのもまたラブ!?つまりラブ、ヨハネ、ラブの構図になってて何これヨハネひっくり返ってラブになっちゃう!オセロならラブになっちゃう!堕天使がラブになったらつまり…消滅!?真天使二人に囲まれて溶けてなくなっちゃうヨハネ消滅の危機)やばい」

 

花丸「ほら、やばいって言ってるじゃん! 果南ちゃん、離れて~!」

 

果南「違うよ、今のはいい意味で…引っ張らないで!絶対離さない~!」ギュウウ

 

善子「ぐが!?」ミシミシ

 

花丸「離して~!」 果南「離さない~」 善子「…」ブクブク

 

「ふたりとも…」

 

花丸・果南「え?」

 

梨子「いい加減にしなさい!」コツンコツン

 

果南「いたっ」 花丸「ずらっ」 

 

善子「…」チーン

 

ルビィ「善子ちゃん大丈夫?」ツンツン

 

 

千歌「曜ちゃん、今夜…どう?」 曜「千歌ちゃん…」キュン

 

 

 

続きません。 

 

 

 

「力をあわせて夢の海を泳いで行」、及び果南ちゃんの詩的素養について

アニメ「ラブライブ!サインシャン!!」8話で果南ちゃんがホワイトボードに書いていた歌詞、

「力をあわせて夢の海を泳いで行」(シーン①)が果南ちゃん界隈で注目を浴びています。

 

シーン①

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ホワイドボード上に書かれた歌詞と言えば、4話でAqoursが部室に初めて入った際に書かれていた歌詞が当然思い出されます。この書き跡は4話の時点では読み取れませんが、5話の部室シーンからある程度読み取ることが出来ます。

 

シーン②(下線部は筆者)

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シーン②の歌詞も果南ちゃんが書いたものと考えるべきでしょう。わざわざ果南ちゃんが作詞するシーンを出しておいて実は違う人の書いた歌詞だと考える理由はありません。

 

5話は7話と共に果南ちゃんが出なかった回として有名ですが、実はちゃんとこういう形で出ていたと言えますね。7話にも出てたし実は毎回出ていたんですね。

divefeelinggood.hatenablog.com

 

ところで、これらのシーンには共通して「海」という文字が写っています。では、この二つの歌詞は同じ歌詞なのでしょうか。

 

目を凝らして二つのシーンの歌詞をよく見比べてみましょう。

 

シーン①-α

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シーン②-α

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いかがでしょうか? 歌詞の数自体が増えているのは置いておくとして、

 

「海」の文字の形が若干違いますね。

 

それに加えて、歌詞の前後の文字も、はっきりとは見えませんが「夢の」「を」とは異なっているように思えます。

シーン②で見えている「海」の歌詞は、「…今日は海色…」でしょうか? 「色」の部分は「を」にも見えますが、前の部分は「夢の」とははっきり違います。

他の部分の歌詞は、「…故に…」「…ってた…」「…いまは■■■いから…」が読み取れます。

 

「…いから…」の前の部分はマジックで消されていますが、私には「わからないから」に見えました。Aqoursの曲の中で「分からない」という言葉が頻繁に用いられているからでしょう。でも文字数が違いますね。何を言っているんでしょうかこの人は。

 

幾分話が逸れましたが、結論としては、「シーン①で果南ちゃんが書いていた歌詞とシーン②でホワイトボードに残っていた歌詞は、別物である」ということを言いたかったのです。

 

こうして二つの歌詞が別物であることが分かりました。この結論が意味するところは何か? それは果南ちゃんが「海」を含む歌詞を少なくとも二本以上書いていた、ということです。海が好きすぎて海に関する歌詞を書きまくっちゃう果南ちゃん…

 

かわいいですね。

 

というかそもそも、このシーン自体があまりに自然に通り過ぎていて、また果南ちゃんが動いてる!喋っている!っていうことに気を取られて気付きませんでしたが(今気付いた)、

 

この作詞方式自体がすでにかわいいですね。

 

μ’sの作詞担当を思い出してみましょう。海未ちゃんがこんなあけっぴろげに歌詞を書いている姿が思い浮かびますか? 試しに想像してみましょう。

 

穂乃果「たまには海未ちゃんが作詞してるとこ見たいなぁ」

ことり「海未ちゃん、今度ホワイトボードに歌詞を書きながら作詞してみてよ!おねがぁい♪」

海未「はっ? ホワイボードに? 公開で??? ハ、ハハハハッ、ハレンチです!!!」

 

と、こうなること必至でしょう。また、現状Aqoursの作詞担当である千歌ちゃんですら作詞ノートを持っていましたし、ホワイトボードで作詞する気配は微塵もありません。(海未ちゃんや千歌ちゃんがかわいくないということではありません。念のため。強いて言うならば私は果南ちゃんが好きだということです。)

 

海未ちゃんの作詞ノートが置きっぱなしになっていてもし誰かに見られたらどうなるか、誰もが一度は考えたことがあると思いますが、それを果南ちゃんはセルフ開示しています。ハートが強すぎる…

 

言うまでもなく、これは海未ちゃん側がどちらかというと正常なのであって、果南ちゃんの作詞態度は少々変わり者的と言うか、ズレた感覚ですよね。僕が言いたいのはもちろんそのズレた感じがかわいいということなのですが、 なぜ果南ちゃんにとってこのような作詞態度が可能になるかも含めて、後述にて考察していきたいと思います。

 

さて、以下に於いて本来考察しようと思っていたことは、果南ちゃんの詩的素養、或いは果南ちゃんが作詞担当であることと果南ちゃんの果南ちゃん性との整合性についてです。要するに、「なぜ果南ちゃんが作詞をしているのか」ということについてです。

 

本考察は、果南ちゃんが作詞担当であることの必然性を主張するものではありません。つまり、「これこれこういう根拠があるから果南ちゃんが作詞担当でなくてはならない」ということを言おうとしているのではなく、「果南ちゃんの中にはこれこれこういう作詞に適した素養がある」といったことを見出していこうとするものです。

また、考察材料としてアニメ以外の諸媒体から知りうる果南ちゃんの情報を用いていますのでご了承ください。

この理由は、アニメの果南ちゃんは果南ちゃんというキャラクターにスクールアイドルに関する諸事件という変数を加えた結果として生成される果南ちゃんの諸様相を描いた果南ちゃんだからです。

要するに普段の果南ちゃんの描写が少ないからです。

普段の果南ちゃんについては、プロジェクトラブライブ!が展開する複数の媒体におけるライブライブコンテンツ、すなわち雑誌「G's Magazine」やスマホアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」等の内容から窺い知ることが出来ます

 

果南ちゃんの持つ作詞に適した素養として、私の果南ちゃん観から取り出しうる材料は以下の3つです。

 

①自然を愛している

②海に潜るが故の「独りの時間」

③「好き」の表現が得意

 

以上の三点について、順を追って説明していきます。

 

①自然を愛している

 

自然を愛することが詩的素養の涵養に繋がるということについては理解に障らないでしょう。人間は自然の息吹を感じることで豊かな感性を育まれていくと言われています。イギリスのワーズワースや日本の松尾芭蕉など、自然を詠んで名声を博した詩人は枚挙に暇がありません。

 

果南ちゃんが自然を愛する人だということは、ダイビングショップで働いていて海に近い存在であること、常に水に濡れていないと生存できないこと等からアニメでも比較的想像しやすいところです。アニメ2話の「海の音」に関する部分からは、海に対する思いが詩的思索に結び付いていることまで見て取れると考えてもよいでしょう。

 

こうした果南ちゃんの海に対する思いは他媒体でより顕著に表れています。スクフェスの果南ちゃんのストーリーを除くセリフにおける「海」を含むセリフの数は全79種類12種類に及びます。

 ・Aqoursに興味を持ってくれた人に内浦の海と空のことも教えてあげたいな

・一緒に海に行こうよ! すごく気持ちいいからさ♪・

海も空もすごーーく広くてさ。自分はなんて小さいんだろうって思うよ。etc...

 

G's Magazineにおいてもその海好きは存分に発揮されており、果南ちゃんのコメントはおおよそ半分以上が海に関係するものとなっています。

 

・小さいころから、ダイビングをやっていて。何の疑問もなく、いつも海の中の世界は自分のそばにありました。(出典: "Aqours DIARY 松浦果南より",「ラブライブ!サンシャイン!! FIRST FAN BOOK」, p.111)

etc...

 

 

 

また、コミック版の冒頭ではのっけから果南ちゃんが海から飛び出してきます。

 

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もはや果南ちゃんは海と不可分の存在と言っても過言ではないでしょう。

アニメに出ている歌詞にも海が使われていますし、そこからも果南ちゃんの海好きが伝わってきます。

 

また、果南ちゃんが好きなのは海だけではありません。プロフィールの趣味の欄には「天体観測」とありますが、これに関してはスクフェスで以下のように発言しています。

 

・海に潜るのも好きだけど、星を見るのも大好きなんだ! 部室に天体望遠鏡持ち込んじゃおうかな?(出典:スクフェス・ダウンロード画面)

 

天体観測への熱い思いが伝わりますが、何より素晴らしいのは自宅に天体望遠鏡を所持しているということです。なんてロマンチックなのでしょう。好き。

 

以上、簡潔にではありますが、果南ちゃんの海と空に対する愛情について紹介しました。このように海と空を愛している以上、その気持ちは自然そのものに対する愛情へと広がっていくでしょう。

このように果南ちゃんの自然を愛する気持ちが詩情に繋がっていったことは想像に難くありません。

 

②海に潜るが故の「独りの時間」

 

詩情を膨らませるのに最も適した人数が「独り」だということは、だれしも経験のあることでしょう。人間一人になると色々なことを考えるものです。

 

果南ちゃんが海に潜るときは独りです。複数人で潜ることもそこそこありそうですが(例えば4話ではダイビングショップのお客さんとダイビングを楽しんでいたようでした)、おおよそ一人だと思います。

 

果南ちゃんが海に潜っている時間は同年代の平均と比べて相当長いと思われますので、それだけ独りの時間も多く持っていることでしょう。

 

海中の独りの時間で、自然の神秘や人間の生き方、あるいは独りであるが故に逆に人と人との繋がりについてなど、様々な思索が巡らされたことが想像されます。

 

・伊豆の海は、濃く青く。南の島みたいな明るさはないけれど、でもいろんな魚や海の生き物、静かに差し込む太陽光線。音がないようでいて――いつも遠くでさざめいている穏やかな波の音に満ちていて。

こんな明るい初夏の日には――まるで自分も海の中の生き物になったような、そんな気持ちがします。(出典: "Aqours DIARY 松浦果南より",「ラブライブ!サンシャイン!! FIRST FAN BOOK」, p.111)

 

 

 

それでも、独りは独りでも自然の中の命に囲まれた独りだからか、果南ちゃんの思索は暗い孤独の海に沈むことなく、外へと、人へと繋がっていきます。

 

・ここにはほかにはない少し変わった海の生き物やすごくきれいな水中の景色が広がっていて――ああ、みんなに見せてあげたいな♡(出典:"Kanan's Message", 「ラブライブ!サンシャイン!! FIRST FAN BOOK」, p.25)

・いつか一緒に海の中を散歩してくれる人ができたら嬉しい、な――。(出典: "Aqours DIARY 松浦果南より",「ラブライブ!サンシャイン!! FIRST FAN BOOK」, p.111)

 

 

こうして果南ちゃんの「独り」の時間によって育まれた詩情が外へ表現されていくのは、果南ちゃんにとって自然な流れであったと言えるのかもしれません。

 

③「好き」の表現が得意

 

17。これが何の数字かお分かりでしょうか。果南ちゃんの年齢? それも正解です。(「太陽と空が好きな、なんにも考えてない17歳です。」――CD「君のこころは輝いてるかい?」収録, ”はじめましてのご挨拶”より)

しかし、これは私が個人的に収集した、果南ちゃんが公式のソースで好きだと言ったものの数、いわば「果南ちゃんの好きなもの一覧」の項目数でもあります。

以下はその一部を示した私のツイートです。(宣伝)

入りきらなかった分は是非皆さんで見つけていただきたいです。

 

 

 

実際「好き」という表現を冠された以外のもの、ニュアンス的なものも含みますが、これはかなり多い方ではないでしょうか。(ほかのメンバーの分は数えてないのでわかりません)

 

また、スクフェスのメインストーリ―第一章第三話において、ダイヤ様が果南ちゃんについて「こう見えて意外と商売上手ですのよ」と言及します。それに対して果南ちゃんは「あはは。商売をしようっていうんじゃないんだ。ホントに海のことを知ってもらいたいだけでさ」と返しています。

このやり取りから、果南ちゃんの「好き」を表現するのが好き、という人間像が浮かび上がります。海が好きで、その良さを他の人にも知ってもらいたくてあれやこれやと話している内につい商売上手になってしまう――。そんな商売風景が目に浮かびます。果南ちゃんに押し売りされてぇ…。

 

また、果南ちゃんは人に対する「好き」を体で表現することも厭いません。ご存知果南ちゃんの「ハグ」ですね。果南ちゃんがハグ魔であることは、アニメ視聴オンリーのファンにも存分に伝わっていることかと思いますが、本当に果南ちゃんはハグが大好きな人です。果南ちゃんにとって、ハグは「好き」表現の一つの形なのでしょう。

 

アニメサンシャインでも自分の「好き」を表現するのが一番輝くんだー、的な話がありましたが、果南ちゃんの「好き」表現への嗜好が、作詞という表現によって形になろうとしていたのは自然なことだったのかもしれません。

こう考えると「千歌ちゃんと同じく作詞をしているから果南ちゃんが三年アイドルのリーダーなのではないか」という予想がもっともらしく見えますね。これは本編で描いてくれると信じているので深入りはしませんが。

 

また、ここで前述の「ホワイトボード式作詞」に繋がりますが、果南ちゃんにとって「好き」を表現するのは極めて自然なことだった、だから作詞をするのも普段やっていることとさして変わらないわけだから恥ずかしくない、よってホワイトボードで作詞が出来る!ということなのかもしれません。

 

以上に述べたような、果南ちゃんの持つ三つの性質が、作詞という表現に繋がりうるのではないかと考えられます。

果南ちゃんの詩的素養についての考察は以上です。果南ちゃんの書いた歌詞がこの先実際の楽曲としてリリースされることはあるのでしょうか? いずれにせよ楽しみですね。座して待ちましょう。

 

今回の記事は以上です。本記事が果南ちゃんの魅力に対する皆さんの気付きや理解を深めるきっかけとなれば、それ以上の幸せはありません。それでは失礼します。

7話における果南ちゃんの存在【追記・修正】

アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」7話に松浦果南ちゃんは一秒たりとも存在していないように見えたが、実際は黒澤ダイヤと小原鞠莉の会話の中に存在しているのだ、という仮説の下、7話における果南ちゃんの存在を追求しました。

 

まずは7話におけるダイヤ様と鞠莉のセリフを以下に示す。

 

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これらのセリフを取り上げ、ダイマリの意識の世界に果南ちゃんが存在していることを示す。

 

ダイヤ「もし越えられなかったらどうなるか、十分知っているでしょう?
取り返しのつかないことになるかもしれないのですよ…!」

 

十分知っているという表現から、取り返しのつかないこととは、ダイヤ様自身が経験したことだと考えられる。以下の議論はこの仮説を前提とした上で行う。

ダイヤ様自身の経験であるならば、その経験は6話のライブシーンにおいて三年組全員が経験したことであると考えるのが妥当だろう。

ダイヤ様は、6話の三年組過去ライブシーンの[結果として訪れた事態]と同じことがAqoursに降りかかることを危惧しているのだと思われる。

以下にその経験に関する諸推測を示す。

 
 ・6話の描写から、取り返しのつかないこと」とは、果南ちゃんの本番でのアクシ

 デントに関係することだと思われる。
 (本番で声が出なくなった説が現在のところ一般に有力→追記:8話でダイヤ様の

 「歌えなかった」というセリフにより確定)
 →本番での挫折、そこからその時点に留まらず現在まで続く「心の傷」
 =果南ちゃんスクールアイドルに対する「トラウマ」が存在する?
 (参考:1話果南ちゃんの「反応」、5話果南ちゃんの「間」
  →スクールアイドルをやっていたのに千歌たちにそれを話さない、
  スクールアイドルについて触れたくない、話したくない
  スクールアイドルの話をさっさと切り上げたい(干物渡し))


 ・「取り返しのつかないこと」=スクールアイドルに対する良い感情、
 スクールアイドルに対する「好き」が、負の感情に変わること?


 ・5話のランニングは「トラウマ克服」の願いを込めてのもの?

 

以上の推測により、ダイヤ様の「取り返しがつかないこと」という言葉が、果南ちゃんの存在を念頭に置いたものだと考えられる。

 

ダイヤ様と果南ちゃんは7話時点で一切顔を合わせていないが、こうした描写やダイヤ様の行動及び鞠莉の発言を考えると、ダイヤ様の果南ちゃんに対する態度が、おぼろげながら見えてくる。

ダイヤ様と鞠莉の果南ちゃんに対する態度には対照的なものが認められる。以下にその両者の態度について詳述し、仮説を示す。

 

テーマ:果南ちゃんの現在に対するダイヤ・鞠莉の態度の差

○果南ちゃん「籠の中の鳥」仮説
籠=スクールアイドルに対する恐怖、避けたさ。

果南ちゃんは今、精神的な意味においてこのような籠の中に閉じ込められており、そのような状態の果南ちゃんに対し、ダイヤ様は果南ちゃんをその籠の中に留めようとし、鞠莉はそこから出そうとしているのではないか、という説である。

 

余談:果南ちゃんの大らかな「海」性=お姉さんキャラ、母性etc...
(これらはアニメの中でも再三描写されている)と、
小さな「籠の中の鳥」性の対比
ちっちゃい果南ちゃんとおっきい果南ちゃん!かわいい!かわいい!

 

ダイヤ:果南ちゃんを籠の中に留めることで果南ちゃんを守ろうとしている
→二度と果南ちゃんにあのような思いをさせたくない

スクールアイドル活動への反対、スクールアイドルによって学校を救うことの否定は果南ちゃんがスクールアイドルに触れることでトラウマを刺激されることを嫌ったからではないか
鞠莉「ダイヤは果南のことが大好き」=果南ちゃんを守りたい気持ちを指す
いわゆる[優しすぎる]と言われる状態

 

鞠莉:果南ちゃんを籠から出すことで果南ちゃんを救い出そうとしている
→「前に進む」「乗り越える」という表現=トラウマの克服
鞠莉「私は果南のストーカー」=何度でも諦めずに(果南ちゃんに嫌われてでも!!)トラウマ克服のために果南ちゃんの手を引く覚悟の表明

 

つまり、騎士・ダイヤプリンス・鞠莉が巡って争うところの「プリンセス・カナン」という関係性(昔は仲良し三人組)であるという仮説が考えられるのである。

 


ダイヤ「東京?」「東京の…スクールアイドルイベント。」「東京の…」


東京三連星→6話のステージはほぼ間違いなく東京と考えてよい(追記:8話にて確定)
色々思い出しつつ、動揺しつつ思案しているのだろう

 

 

ダイヤ「ルビィは自分の意志でスクールアイドルを始めると決めたのですよね?」

[他の誰か](勿論果南ちゃん)は自分の意志で決めたのではないことを想定している可能性があるかもしれない。
ただし、一般的提言の可能性もあるので、根拠は薄い。
仮にそうだとすれば、ダイヤは果南ちゃんに自分や鞠莉の意志を[押し付けて]
スクールアイドルに[巻き込んだ]、自分のせいで[辛い思いをさせた]と考えているのかもしれないが、やはり根拠薄弱なので深くは考えない方がよいだろう。

 

 

ダイヤ「私は、ただ…」


「私は、ただ(あの東京行きで挫折して以来果南が辛い思いをしなくて済むようスクールアイドルに対する気持ちを封印していてでもそれを免罪符に私自身も逃げているのかもしれませんしとにかく私がスクールアイドルを今はやりたくないというだけであって私にルビィの歩みを止める権利はないのですわそれにしても鞠莉さんの帰還によって気持ちが揺れている自分もおりますがそのことを話すにはこの余白は小さすぎますわね)
…いえ!もう遅いから、今日は寝なさい?」

 

ダイヤ「あの子たちを今、東京に行かせるのがどういうことか、分かっているのでしょう?」


「今」というタイミングがまずいということだろうか?
今=未熟、経験不足、ちょーしに乗ってる、強敵を知らないetc...
三年組が東京に行ったタイミングと重ね合わせうるタイミングだと考えられる。
二年前に自分たちが東京で味わったような思いを、ルビィたちにもさせたくないのということか。

 

○鞠莉「ダイヤも期待してるんじゃない? 私たちが乗り越えられなかった壁を、乗り越えてくれることを…」

 

ダイヤ「も」=少なくとも鞠莉自身は「乗り越え」に期待して現Aqoursの東京行きを承認した?

この「乗り越え」について、過去話における発言を考え合わせると、以下のような可能性が浮かび上がる。

 

テーマ:[乗り越えた先]にあるもの

4話の鞠莉の勧誘、「休学が終わったら、スクールアイドル始めるのよ!」
この言葉はニュアンスが曖昧であり、「休学」をしているのは果南ちゃんだが、「スクールアイドルを始める」という言葉の主語(敢えてぼかされている)には、[またあの三人で]という含意が、今考えるとされているように感じる。
このことから、鞠莉が三人で現Aqoursに加入するという目標を持っているという仮説を提唱したい。


だとすると、現Aqoursが壁を乗り越えることは、鞠莉にとっては
単に千歌たちが成功に近付くということに留まらないのではないか。
[鞠莉の目標]と[乗り越えへの期待]とを考え合わせると、鞠莉は現Aqoursが壁を乗り越える姿を示すことで、
あの時挫折した果南とダイヤを勇気付け、三人での加入に繋げたいと考えていると考えられるのではないか。

 

ダイヤ「変わっていませんわね…。あの頃と!」
今の時点ではどういうことか判断できない。続報を待ちたい。

 

 

以上のように、7話におけるダイマリの会話において、その言葉の外に果南ちゃんの存在が意識されていると考えられます。つまり果南ちゃんは一見出ていないように見える7話にもちゃんと存在していたと考えられます。

考察は以上です。