松浦果南系

果南ちゃん

7話における果南ちゃんの存在【追記・修正】

アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」7話に松浦果南ちゃんは一秒たりとも存在していないように見えたが、実際は黒澤ダイヤと小原鞠莉の会話の中に存在しているのだ、という仮説の下、7話における果南ちゃんの存在を追求しました。

 

まずは7話におけるダイヤ様と鞠莉のセリフを以下に示す。

 

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これらのセリフを取り上げ、ダイマリの意識の世界に果南ちゃんが存在していることを示す。

 

ダイヤ「もし越えられなかったらどうなるか、十分知っているでしょう?
取り返しのつかないことになるかもしれないのですよ…!」

 

十分知っているという表現から、取り返しのつかないこととは、ダイヤ様自身が経験したことだと考えられる。以下の議論はこの仮説を前提とした上で行う。

ダイヤ様自身の経験であるならば、その経験は6話のライブシーンにおいて三年組全員が経験したことであると考えるのが妥当だろう。

ダイヤ様は、6話の三年組過去ライブシーンの[結果として訪れた事態]と同じことがAqoursに降りかかることを危惧しているのだと思われる。

以下にその経験に関する諸推測を示す。

 
 ・6話の描写から、取り返しのつかないこと」とは、果南ちゃんの本番でのアクシ

 デントに関係することだと思われる。
 (本番で声が出なくなった説が現在のところ一般に有力→追記:8話でダイヤ様の

 「歌えなかった」というセリフにより確定)
 →本番での挫折、そこからその時点に留まらず現在まで続く「心の傷」
 =果南ちゃんスクールアイドルに対する「トラウマ」が存在する?
 (参考:1話果南ちゃんの「反応」、5話果南ちゃんの「間」
  →スクールアイドルをやっていたのに千歌たちにそれを話さない、
  スクールアイドルについて触れたくない、話したくない
  スクールアイドルの話をさっさと切り上げたい(干物渡し))


 ・「取り返しのつかないこと」=スクールアイドルに対する良い感情、
 スクールアイドルに対する「好き」が、負の感情に変わること?


 ・5話のランニングは「トラウマ克服」の願いを込めてのもの?

 

以上の推測により、ダイヤ様の「取り返しがつかないこと」という言葉が、果南ちゃんの存在を念頭に置いたものだと考えられる。

 

ダイヤ様と果南ちゃんは7話時点で一切顔を合わせていないが、こうした描写やダイヤ様の行動及び鞠莉の発言を考えると、ダイヤ様の果南ちゃんに対する態度が、おぼろげながら見えてくる。

ダイヤ様と鞠莉の果南ちゃんに対する態度には対照的なものが認められる。以下にその両者の態度について詳述し、仮説を示す。

 

テーマ:果南ちゃんの現在に対するダイヤ・鞠莉の態度の差

○果南ちゃん「籠の中の鳥」仮説
籠=スクールアイドルに対する恐怖、避けたさ。

果南ちゃんは今、精神的な意味においてこのような籠の中に閉じ込められており、そのような状態の果南ちゃんに対し、ダイヤ様は果南ちゃんをその籠の中に留めようとし、鞠莉はそこから出そうとしているのではないか、という説である。

 

余談:果南ちゃんの大らかな「海」性=お姉さんキャラ、母性etc...
(これらはアニメの中でも再三描写されている)と、
小さな「籠の中の鳥」性の対比
ちっちゃい果南ちゃんとおっきい果南ちゃん!かわいい!かわいい!

 

ダイヤ:果南ちゃんを籠の中に留めることで果南ちゃんを守ろうとしている
→二度と果南ちゃんにあのような思いをさせたくない

スクールアイドル活動への反対、スクールアイドルによって学校を救うことの否定は果南ちゃんがスクールアイドルに触れることでトラウマを刺激されることを嫌ったからではないか
鞠莉「ダイヤは果南のことが大好き」=果南ちゃんを守りたい気持ちを指す
いわゆる[優しすぎる]と言われる状態

 

鞠莉:果南ちゃんを籠から出すことで果南ちゃんを救い出そうとしている
→「前に進む」「乗り越える」という表現=トラウマの克服
鞠莉「私は果南のストーカー」=何度でも諦めずに(果南ちゃんに嫌われてでも!!)トラウマ克服のために果南ちゃんの手を引く覚悟の表明

 

つまり、騎士・ダイヤプリンス・鞠莉が巡って争うところの「プリンセス・カナン」という関係性(昔は仲良し三人組)であるという仮説が考えられるのである。

 


ダイヤ「東京?」「東京の…スクールアイドルイベント。」「東京の…」


東京三連星→6話のステージはほぼ間違いなく東京と考えてよい(追記:8話にて確定)
色々思い出しつつ、動揺しつつ思案しているのだろう

 

 

ダイヤ「ルビィは自分の意志でスクールアイドルを始めると決めたのですよね?」

[他の誰か](勿論果南ちゃん)は自分の意志で決めたのではないことを想定している可能性があるかもしれない。
ただし、一般的提言の可能性もあるので、根拠は薄い。
仮にそうだとすれば、ダイヤは果南ちゃんに自分や鞠莉の意志を[押し付けて]
スクールアイドルに[巻き込んだ]、自分のせいで[辛い思いをさせた]と考えているのかもしれないが、やはり根拠薄弱なので深くは考えない方がよいだろう。

 

 

ダイヤ「私は、ただ…」


「私は、ただ(あの東京行きで挫折して以来果南が辛い思いをしなくて済むようスクールアイドルに対する気持ちを封印していてでもそれを免罪符に私自身も逃げているのかもしれませんしとにかく私がスクールアイドルを今はやりたくないというだけであって私にルビィの歩みを止める権利はないのですわそれにしても鞠莉さんの帰還によって気持ちが揺れている自分もおりますがそのことを話すにはこの余白は小さすぎますわね)
…いえ!もう遅いから、今日は寝なさい?」

 

ダイヤ「あの子たちを今、東京に行かせるのがどういうことか、分かっているのでしょう?」


「今」というタイミングがまずいということだろうか?
今=未熟、経験不足、ちょーしに乗ってる、強敵を知らないetc...
三年組が東京に行ったタイミングと重ね合わせうるタイミングだと考えられる。
二年前に自分たちが東京で味わったような思いを、ルビィたちにもさせたくないのということか。

 

○鞠莉「ダイヤも期待してるんじゃない? 私たちが乗り越えられなかった壁を、乗り越えてくれることを…」

 

ダイヤ「も」=少なくとも鞠莉自身は「乗り越え」に期待して現Aqoursの東京行きを承認した?

この「乗り越え」について、過去話における発言を考え合わせると、以下のような可能性が浮かび上がる。

 

テーマ:[乗り越えた先]にあるもの

4話の鞠莉の勧誘、「休学が終わったら、スクールアイドル始めるのよ!」
この言葉はニュアンスが曖昧であり、「休学」をしているのは果南ちゃんだが、「スクールアイドルを始める」という言葉の主語(敢えてぼかされている)には、[またあの三人で]という含意が、今考えるとされているように感じる。
このことから、鞠莉が三人で現Aqoursに加入するという目標を持っているという仮説を提唱したい。


だとすると、現Aqoursが壁を乗り越えることは、鞠莉にとっては
単に千歌たちが成功に近付くということに留まらないのではないか。
[鞠莉の目標]と[乗り越えへの期待]とを考え合わせると、鞠莉は現Aqoursが壁を乗り越える姿を示すことで、
あの時挫折した果南とダイヤを勇気付け、三人での加入に繋げたいと考えていると考えられるのではないか。

 

ダイヤ「変わっていませんわね…。あの頃と!」
今の時点ではどういうことか判断できない。続報を待ちたい。

 

 

以上のように、7話におけるダイマリの会話において、その言葉の外に果南ちゃんの存在が意識されていると考えられます。つまり果南ちゃんは一見出ていないように見える7話にもちゃんと存在していたと考えられます。

考察は以上です。