【SS】ルビィ「合宿に行ったら果南さんがぱんつ被ってた」
ダイヤ「合宿をしますわ!」
鞠莉「Oh, Got Shook?」
ダイヤ「日本語ですわよ!」
果南「合宿……」
千歌「え、何? 合宿!? 楽しそ〜♪」キャッキャ
ダイヤ「楽しそ〜♪」キャッキャ
ダイヤ「じゃありませんわ!」
千歌「ピャッ」ビクッ
ダイヤ「今のAqoursは一部の方々を除いて基礎的運動能力が不足していますわ! アイドルのステージは体力勝負。ここらで徹底的に私たち全員の体力底上げを図る必要があると考えられます!」
鞠莉「あ〜、分かる〜。この前の練習後なんて、誰かさんと来たら疲れちゃってろくに立てなかったもんねぇ?」
─────────
ダイヤ「……はっ、はっ、ひゅー、ひゅー………み、水……ヵハッ、ゲホゲホ、ゲーッホゲホっ!」
果南「ダ、ダイヤ? 大丈夫? なんか死にそうな顔してるけど……」
ダイヤ「だ、大丈夫に、決まっておりますわ……私がこの程度で……あ"ぁ"〜〜〜っ!!!」
曜「はいはーい、立って立って! しんどいだろうけど、ちゃんとストレッチしないと後に響くよ!」
ダイヤ「あ"ぁ"〜〜〜! もう無理ですわイヤですわ立ちたくありませんわ〜〜〜っっっ!!」
ルビィ「お、お姉ちゃんが……何か……ヤバげだよぉ……」ゼヒュー…ゼヒュー…
花丸「よ……幼児退行……ってヤツずらね……」ゼヒュー…ゼヒュー…
善子「ふ、ふふ……よ、よわってるわね……だ、堕天さしぇるなぁ、今が、チャンしゅ……」ゼヒュー…ゼヒュー…
梨子「じ、自分も……弱ってたら……意味、ないんじゃないかな……?」ゼヒュー…ゼヒュー…
千歌「んん〜っ! やっぱりAqoursのみんなでやる練習はいいね〜っ! THE・青春ってカンジ!」
鞠莉「分かる〜! この気合いと根性って感じが、もうサイッコーにエキサイティ〜ンっ!」
千歌「お、いいねぇ鞠莉ちゃん! 一緒に叫ぼっか!」
鞠莉「ウン、やるやる! せーのっ!」
千歌・鞠莉「「シャイニーっ!!!!」」ざっぱーん
ダイヤ「よ、曜さんと果南さんはともかく……あなたたちはどうして、あの2人の練習についていけるんですの……」
千歌「みかんパワー!」
鞠莉「ド根性っ!」
ダイヤ「い、意味が分かりませんわ、……よ……がくっ……」
─────────
ダイヤ「も、もちろん私も含めてですわよ! 何か文句あります!?」
クスクス… ズラー…♡ カワイイ…♡ オネエチャン…♡
ダイヤ「………/// そもそも! これはリーダーの千歌さんの口から提案されるべきことですわ! これからAqoursを引っ張っていく立場のものとして、もっと危機感を持っていただかないと……」ガミガミ
千歌「えっ!? あっ、はい……」シュン
果南「まあまあ、落ち着いてダイヤ。千歌だって練習が必要なことは分かってるもんね?」
ダイヤ「ま、まぁ、少し言い過ぎましたわ……ごめんなさい、千歌さん」
千歌「ううん、ダイヤさんの言う通りだよ……もっとリーダーとしての意識を高めていかないと……!」
果南「はい、じゃあ反省はこれで終了! 合宿、私はいいと思うな。練習はもちろん大事だけど、みんなの絆も深まるし、きっと素敵な思い出になりそうだから、反対する理由はないんじゃないかな? みんなはどう?」
鞠莉「オフコ〜〜〜〜ッス! やらない手はNothingに決まってるでしょ!」
千歌「わ、私も賛成! きそてきうんどうりょーりょくのこーじょーを〜……」
曜「千歌ちゃん、ダイヤさんの言ったことそのまんま……まぁでも、私も賛成っ! 練習メニューは任せてよ!」
梨子「皆でお泊まりなんてやったことないから、ちょっと緊張するけど……えへへ、これもまたAqoursって感じがして、いいね♪」
ルビィ「うぅ……ル、ルビィも……、みんなの足を引っ張らないように頑張らなくちゃ……!」
花丸「大丈夫、マルがついてるずら! 一緒に頑張ろうね、ルビィちゃん♪」
善子「場所のことならこのヨハネに任せなさい……。ヨハネの魔法で異次元空間を呼び出」
果南「だってさ♪ 決まりだね、ダイヤ♪」
善子「ちょっとぉ!最後まで聞きなさいよぉ!」プンスコ
果南「あはは、ごめんごめん。皆のことを思って言ってくれたんだもんね。善子の思いやりは、ちゃんと伝わったよ。ありがと、善子♪」
善子「へっ……?」パチクリ 花丸「ほ?」 ルビィ「ふわぁ…!」
善子「あっ、だ、だからヨハネよっ! 全く、堕天使のヨハネがお、お、お、思いやりだなんて、失礼しちゃうんだからねっ!///」
果南「またまた、そんなこと言って〜。あんまり強情言ってると、ハグしちゃうぞ〜!」ハグッ
善子「ピィィ! は、離し……ふわぁぁあ///」
ルビィ(はへぇぇ……。善子ちゃんにこんな優しく接する人初めて見たよ……)ヒソヒソ
花丸(マルたちなら一言ツッコんで終わりだもんね……さすがみんなのお姉ちゃんって感じずら……)ヒソヒソ
善子「そこ、聞こえてるわよ……?」ギヌロ
ルビマル「「ピィッ!?」」
ダイヤ「……そろそろ、話を前に進めてもよろしいかしら?」ピクピク
果南「あはは、ごめんごめん! とりあえず、決めることは決めなきゃね〜。じゃあ、まずは……」
ダイヤ「まずは日時。再来週に三連休がありますからそこで、何か異論はありますか?」
8人「ないでーす!」
ダイヤ「では、次は場所ですが……」
果南「あ、だったら私から一つ提案していいかな?」
ダイヤ「はい、どうぞ果南さん」
果南「そのー、ダイヤの家族の都合がつけばでいいんだけど……黒澤家でやるのはどうかな?」
ダイヤ「へ?」
ルビィ「う、ウチで……?」
果南「黒澤家なら皆が泊まったり練習したりするだけの広さは十分にあるし、ダイヤの勝手知ったる場所だから何かあった時の対応も安心。それに、この辺りで一番の名建築だから、みんなあの中がどうなってるか気になってると思うんだ。内浦のアイドルだって自覚も深まるし、みんなの絆も……」ベラベラ
ダイヤ「す、ストップストップ! どうしたんですの!? いつになく冗舌ですわね!?」
果南「あっと、ごめんごめん。ダイヤのところの都合が最優先だよね」
ダイヤ「それはまぁ、再来週にあなた達を泊めるくらいならどうとでもなりますけれど……」
梨子「なるんだ……」アハハ
曜「さすがお金持ちだね……」
千歌「いいね〜! それすっごく楽しそう!」キラキラ
鞠莉「私も賛成! 帰って来てから一度もダイヤの家に行ってなくて寂しかったの〜♡」
善子「ふふ……いい機会ね……黒澤家の家の者を一斉に堕天させて、ヨハネカンパニーの拠点に……!」
花丸「しないでね?」ズラッ
ルビィ「皆がウチに来るんだ……! 楽しみ、楽しみ……!」ワクワク
果南(野鮫の眼光)ギラッ
果南「反対意見はないみたいだね♪ とくりゃ、もうやるっきゃない!」
千歌「ね〜! ダイヤさんのことが更に大好きになること請け合いだよ〜!」
ダイヤ「だっ……/// ……コホン、まぁ皆さんが賛成なら、いいでしょう。手配しておきますわ」
千歌「あ因みに今のは、ダイヤさんの『ダイ』と大好きの『大』をかけて〜……」
ダイヤ「説明しなくてよろしい!///」
\アハハハハハハ/
千歌「んふふ〜♡ ダイヤさん、もしかしなくても照れてるな〜?」
ダイヤ「んやかましいですわっ! いい加減になさい!///」
鞠莉「んも〜ちかっち〜? マrrrリィイーのダイヤ取らないでよ?」
千歌「なぬ? ダイヤさんの前に立ち塞がると言うのなら、いくら鞠莉ちゃんでも容赦しないよ?」
鞠莉「その勝負受けてたぁつ! イザジンジョーに、デアエデアエーい!」
花丸「『であえ』じゃ果たし合いにならないずら……」
アチョー! キエエエイ! ドリャアアアア!! アッ、ソンナトコツネッタラ……♡///
梨子「2人共、一体何やってるのよ……」
ダイヤ「はぁ……まぁ諸々決まりましたし、あの二人は放っといて。皆でパフェでも食べに行きませんこと?」
6人『おーっ!』
千歌「ぶえええ!? ちょ、ちょっと待ってよー!」
鞠莉「待ってえええ! 追いてかないでプリーーーズ!」
テケテケテケテケテーン♪(ドラマパートで場面が変わる時のBGM)
黒澤父「ふむ。お前たちの友人を……」
ダイヤ「ワガママなのは分かっています……! ですが……!」
ルビィ「お願いします! お父様、お母様……!」
黒澤父「こらこら、顔をあげなさい」
黒澤母「うふふ。元より私たちに断る気なんてありませんよ」
ダイヤ・ルビィ「……!」パァァ
ルビィ「そ、それじゃあ!」
黒澤母「私たちは嬉しいのです。かわいい子供たちのワガママを聞くことが出来て……」
黒澤父「その週末は来客がないように手配しておこう。存分に楽しみなさい」
ダイルビ「「ありがとうございます、お父様、お母様!」」
〜そして当日〜
千歌「天気よし!」
曜「風よし!」
果南「海よし!」
鞠莉「よしこよーし!」
善子「よくなーい! 鞠莉さんだけ明らかに異質だし二人目以降合宿と関係ないしそれに私はヨ・ハ・ネ!」
ルビィ「おぉー」パチパチ
花丸「良いキレのツッコミずら〜」パチパチ
梨子「こ、こらー。鞠莉さん、それはおかしいだろー」
鞠莉「えっ?」 善子「えっ?」 千歌「えっ?」
梨子「う……うう、よ、よよよ曜ちゃ〜ん……!」
曜「よしよし、よく頑張ったよ梨子ちゃん!」ナデナデ
梨子「ううう……恥ずかしい……///」
花丸「梨子さん、一体どうしたずら?」
曜「いやぁ、昨日の夜梨子ちゃんが電話して来てさ。みんなともっと打ち解けるにはどうしたらいいか、って」
梨子「せ、説明しなくていいから〜///」
曜「それで、みんな梨子ちゃんと仲良くなりたいと思ってるんだから、とにかく突っ込んで行けば何とかなる!って言ったんだけど……」
ルビィ「そ、それってもしかして」
曜「うん、そういう意味ではなかったんだけど、ね……」アハハ
梨子「……え?」
梨子(……ツッコむ……ツッコむ……はっ!)ポクポクポクチーン
✕ツッコむ
◯突っ込む(思い切って絡んで行く的なニュアンス)
梨子「あぁ〜!いやぁ……!何それ恥ずかしいもうやだぁ……!曜ちゃん、先に言ってよぉ……!///」ポッポッポッ
善子「あざとい……!」 花丸「あざといずら」 ルビィ「あざといね……」 千歌「あざといよ!」 鞠莉「アザトゥイ!」 果南「うーん、これはあざとい!」
曜「あっはは!まぁでも、ほら!結果としては同じかそれ以上!梨子ちゃん、皆との距離がちょっと近付いた気がするでしょ?」
梨子「あっ……。うふ、えへへ……! うん、言われてみれば、そうかも!」ニッコリ
6人「あざとい……」「あざといね……」
梨子「も、もー!やめてよぉ!」
\アハハハハハハハハハ/
「朝から賑やかでよいですわね?」
果南「おっ!」
鞠莉「来た来た♡」
ダイヤ「皆さん、お待たせしましたわね。今からご案内しますわ」
千歌「実はさっきから黒澤家の門の前にいたのだ!」
曜「ついにこの門を潜る時が来たのであります!」
梨子「2人共、誰に説明してるの……?」
善子「うぐっ……このロイヤルな空気! こんな空気を堕天使が吸い過ぎたら、浄化されて消滅……!?」
花丸「しないずら」ズラッ
ルビィ「お邪魔しまーす…。って、私の家だった……」テヘペロ
ダイヤ「では荷物を置きに行きましょう。皆さん、こちらへ」
千歌「へぇ〜、さすが広いね〜」
曜「ありとあらゆる物から高級感を感じるね〜」
梨子「入場料とか取られたりしないわよね…?」
善子「聞こえるわ……黒澤の血に討滅されし魔族共の呻き……」
ダイヤ「いませんわよそんなの!」
花丸「ルビィちゃんの部屋はこっちの方だっけ?」
ルビィ「そうそう……あっ、ここだよ!ここがルビィの部屋!」
果南(野鮫の眼光)ギラッ
果南「へ〜、ここがルビィちゃんの部屋なんだ。何だかいい香りがするね♪」
ルビィ「ピギッ!? そそそそんないい匂いだなんてそんな……///」テレテレ
千歌「うええ、果南ちゃん何か変態っぽーい」
果南「そーいう意味じゃないから!」
\アハハハハハハハ/
果南(………)
果南(………ふふっ………)
その後!
ダイヤ「さて、落ち着きましたわね。ではいよいよ、Aqours真夏の大合宿を始めますわよ!!!」
『おーっ!!!』
こうして、私たちの合宿が始まった!
千歌「見てみて〜、果南ちゃんの……」
曜「インナーマッスル!」
果南「ふんっ!」ベコッ
ルビィ「ピギャアアアアアアア!?」
善子「あ、悪魔あああああああ!!」
ルビィ「や、やっぱり水泳なのぉ……!」ザバザバ
曜「はーい、あと25m!」
鞠莉「ルビィー!根性根性ドコンジョウでファイトー!」
善子「ふふ……堕天使に泳力は必要ないわ。いざとなったらこの闇に染まりし双翼で飛べばいいんだから!」
花丸「それ今はトレーニングだから関係ないよね?」ズラッ
ダイヤ「ルビィーーー!情けないマネは許しませんわよ!黒澤家の意地を見せなさい!」
千歌「ドベツーのダイヤさんが言うと説得力ありますね」ニシシ
ダイヤ「だまらっしゃい!///」
梨子「ど、どうしたんですか果南さん? そんなに見て……」
果南「ん? ああ、ごめんごめん。梨子の水着姿綺麗だなー、と思って、つい……」
梨子「えっ、そんな……///」
千歌「果南ちゃーん! 勝手に私の梨子ちゃんタラさないで!」
ダイヤ「よ、よーそろー……ですわ」
曜「ちっがーう! もっと思い切って、お腹から声を出して! 鞠莉さん、お手本お願い」
鞠莉「任せて! ん〜、ヨーソロー♡」
ルビマル「よーそろー♪」
ダイヤ「よっ、よっ、……ヨーソロー!!!」
曜「うーん、声量は足りてきたけど、まだちょっと固いかなー? もっとはっちゃけて、全てを開放するつもりで!」
ダイヤ「ヨーソロー! ヨーソロー! ぅヨォォォォソロォォォォ! ……はぁ、はぁ……」
果南「お、いいねぇ」
曜「うん、大分良くなってきた!」
ダイヤ「ご、合格ですの!?」キラキラ
鞠莉「ヨーソロー! ヨーソロー! ヨー……シャイニー♪ ヨーソrシャァァァイニー! ヨー」
千歌ヨハ「「あははははははは!」」
梨子「やかましい!……ですよ///」
鞠莉「Oh! 梨子、ツッコミがvery hard!」
曜「さ、鞠莉さん交代だよ! 次はシャイニー千本ノック!」
鞠莉「任せて! シャイニ〜〜〜!!!」
全員『シャイニー!!!』
ダイヤ「はぁ、はぁ……くっ……これもまた一流のスクールアイドルになるための試練! 受けて立ってみせますわぁ!」ニヤリ
ルビィ「あいたっ!」
ダイヤ「ルビィ!? 大変、今お姉ちゃんが……」
果南「ルビィ、大丈夫? あぁ、ちょっと擦っちゃったんだね」
ルビィ「か、果南しゃん……ありがとごじゃます……」
果南「あっちに救急箱があるから、手当てしよ? はい、おぶさって?」
ルビィ「ピィィ!? で、でも……///」
果南「無理に歩いて擦れちゃったら治りが遅くなるからさ。このくらいだったらすぐに手当てしたら明日には……」ツイー
ルビィ「ひゃんっ///」
果南「おっと、ごめんごめん。つい指が触れちゃって……」ペロッ
ルビィ「い、いえ、大丈夫です……。じゃあ、ちょっと失礼して……よいしょっ、と」
果南「よし! ちゃんとおぶされたね♡ えらいよルビィ♡♡♡」
ルビィ「は、はい……♡」
ルビィ(か、果南さんの背中……おっきくて温かい♡)
ダイヤ「……」
善子(くっくっくっ、ダイヤさんってば大事な妹を取られちゃって……きっと聖水を浴びた悪魔みたいな顔になってるわぁ……)チラッ
ダイヤ「ほぅ……♡(恍惚)」
善子(…………)
善子(見なかったことに、しよう)
善子(……ん?)
~~善子's Memory~~
果南「おっと、ごめんごめん。つい指が触れちゃって……」ペロッ
果南「つい指が触れちゃって…」ペロッ
果南「」ペロッ←←←
~~~~~~~~~~
善子(…気のせい、よね?)
その夜!
千歌「ふぅ~、お腹いっぱい! 最高の夕食だったよ~♪」
善子「もう入らにゃい…」グデー
果南「すごく豪華だったね…。見た目も、味も」ナデナデ
善子「……///」
ダイヤ「とーーーっぜんですわ! 黒澤家の沽券に関りますから、いい加減なものはお出しできません。厨房には最高の態勢で作るよう準備させておきました!」フンス
ルビィ「お姉ちゃんも手伝ってたもんね…♪ お姉ちゃんの愛情がたっぷり詰まってます♡」
ダイヤ「ルゥゥゥゥビィィィィ! 余計なことは言わなくてよろしいと何度言ったら…!」
鞠莉「ダイヤ……そんなに私たちのことを思って……」ウルウル
ダイヤ「ヒィッ!」
鞠莉「ダイヤーーー! デザートにダイヤの愛情直接補給したぁい!」ガバァ
ダイヤ「や、やめなさい!おいたが過ぎますわよ鞠莉さん!あっ、ちょっ…!///」
鞠莉「ダイヤの唾液を経口補水液いいいいい!」
ダイヤ「ピギャァァァァ!!」
花丸「満腹ずら~」
曜「マルちゃんお腹鳴ってたもんね~! いっぱい食べて明日に備えなきゃ!」
花丸「ふふ、お恥ずかしい…」ズラズラ
梨子「は~、美味しかった…」
ダイヤ「梨子さんもご満足いただけましたか…?」ボロ…
梨子「ダイヤさん! ええ、とっても美味しかったです!」(鞠莉さんは撒いてきたのね…)
ダイヤ「そうですか! それは何よりです」ニッコリ
ダイヤ「何と言っても東京からの転校生。こんな田舎の料理ではご満足いただけないのではないかと不安だったのですけれど……その笑顔を見て安心しましたわ♪」
梨子「い、いえ、そんな! 東京って言っても私はただの地味な女子ですし…。それに、東京のどんな料理屋さんよりも美味しかったと思います! こんな美味しいご飯初めてでした…♡」
ダイヤ「あ、あらあら、本当に? うふ、そこまで言って頂けるなんて、うふふ…」テレテレ
ダイヤ「厨房の者に伝えておきますわ♡ みな喜ぶと思います♡♡♡」ウキウキ
梨子「は、はい!」
「ヤマザキー!」 「は、はい、お嬢様!」 「例の東京の子ですけれど…」 「はいはい…まぁ!そんなことを!いやぁ嬉しゅうございますねえお嬢様!」 「えぇ、これもヤマザキの腕のおかげですわ!だから言ったじゃありませんか、ヤマザキの料理は世界一だと…」 「いやですわお嬢様ったら///」 「これからもよろしく頼みますわよ?」 「えぇ、えぇ、お任せあれ!」
梨子(ダイヤさん…自信たっぷりだと思ってたけど、ああいう一面もあるんだ…)
梨子「ふふっ♪」ニコリ
果南「さてと、早めに寝る準備をして、明日に備えないと…あれ?」ゴソゴソ
善子「果南さん、どうかしたのー?」
果南「う~ん、ちょっと歯ブラシ忘れちゃったみたい…」
曜「果南ちゃんが忘れ物だなんて、珍しいね?」
果南「あはは、そうかもね…。ちょっとそこのセブンイレブンで投票、じゃなかった、歯ブラシ買ってくるよ~」
鞠莉「オゥ? 果南、私のを使ってもいいのよ?」
果南「さすがに鞠莉の歯垢を摂取する趣味はないかな…」
ダイヤ(鞠莉さん、さっきまで私にあんなことをしていた口で…)イラッ
ダイヤ「家の出方は分かりますわね? 何なら案内をつけますが…」
果南「大丈夫大丈夫、ちゃんと覚えてるから! じゃ、ちょっと行ってくる♪」
みんな『いってらっしゃ~い』
ルビィ「」フリフリ
果南(野鮫の眼光)ギラッ
ルビィ(……ん? 気のせいかな……?)
スタスタスタ…
善子(……)
花丸「善子ちゃんどうしたの? 珍しく大人しいね」
善子「ずら丸? 何よ、失礼ね」
ルビィ「果南さんの出て行った扉をじっと見つめて……はっ! もしかして、そういうアレ…」
善子「ちがぁう! そういうアレでもどういうアレでもないから!」
善子「……ただ……」
善子(これ、言っていいのかな……あ、だめ……頭がゆるんでて口から出ちゃう……)
善子「さっきね……見ちゃったのよ……」ヒソヒソ
花丸「見たって何を?」
ルビィ「な、何を……?」
善子「いい? 私が言ったってことは秘密よ…」
───────────────────
同時刻・別の場所
果南「……」スタスタスタ…スタッ
果南「ふ、ふふふ……ふふふふふ……!」
果南「ここだ……ルビィちゃんの部屋……この扉一枚の向こうに桃源郷がある……」
果南「やるんだ……遂にやるんだ……! 練習の間中この瞬間を心待ちにしてた……! 今ならこの桃源郷をどうにでも出来る……!」
果南「合宿の話が出た瞬間に思いついた……! この計画……一分の隙もない……!」
果南「私は歯ブラシを忘れてなんかいない……新品の歯ブラシを予め購入してきた……」
果南「これを口実にみんなのいる部屋を抜け出し、ルビィちゃんの部屋に忍び込む……」
果南「そして用が済んだら歯ブラシを持って何食わぬ顔で合流……」
果南「完璧な計画だよ……! 我ながら自分の頭脳が恐ろしい!」
果南「さてと……それじゃあお邪魔しま~す……」ススス…
──────────────────
善子「さっきルビィが怪我したとき、果南さんが傷を見てたでしょ?」
花丸「それはマルも見てたよ。微笑ましくて……」
ルビィ「お姉ちゃん以外にもあんなに優しい人っているんだね……」
善子「それはいいのよ……。ただ、問題は一瞬の出来事……」
善子「果南さんがルビィの傷に触れたあとにね……こう、ペロッと……!」
花丸「え…えぇ~?」
ルビィ「う、うそぉ……?」
花丸「ルビィちゃん、善子ちゃんは嘘がつけるような人間ではないずら……」
善子「人間じゃなくてだてn」
花丸「それはどうでもいいずら」
ルビィ「よ、善子ちゃん、見間違いじゃないの? 果南さんがそんな変態みたいなことするだなんて…」
善子「むっ…。確かに見たわ。あなた達は気付かなかったの?」
花丸「う~ん、マルは遠かったからはっきりとは否定できないなぁ……」
ルビィ「ルビィも……傷が気になって、あんまり……」
善子「でしょう!? やっぱりしてたのよ! 私見たもん!」
花丸「果南さん……ルビィちゃんの血液を舐めるような趣味があったんだ……」
ルビィ「ピ、ピギャ……」
花丸「そ、そう言えば今朝も、ルビィちゃんの部屋がいい匂いだって……」
善子「怪しいわね……! あの時は冗談に聞こえたけど……」
ルビィ「そう言えばルビィも、時々果南さんから変な視線を感じた、ような……」
善子「ヤバいでしょ……! 絶対見てたのよそれ!」
花丸「……歯ブラシ……」
ヨハルビ「「え?」」
花丸「果南さん、歯ブラシ忘れたって言ってた……。あれは本当? それとも……」
善子「ル、ルビィ!? ルビィの部屋に鍵は!?」
ルビィ「な、ないけど……」
3人「……」ゴクリ
善子「確かめるだけ……確かめるだけだから……」スタスタスタ…
花丸「果南さんがそんなことするはずないよね……?」トコトコ
ルビィ「果南さんは優しい人だもん……ルビィ信じてるもん……」ピギピギ
善子「着いたわね……。いい? 中を見るわよ……」スー…
果南「はああああああ! いいよお! ルビィのぱんつ堪んないよぉ!」スーハースーハー
果南「顔全体を覆うように、ぱんつを顔に巻き付けて……ふうううううん!!! ふごふご、ふごぉ!(聲にならない叫び)」
果南「はぁ、はぁ……全身がルビィの匂いに包まれてるみたい……」
果南「幸せすぎて頭がどうにかなりそうだよ……♡ そうだ、もう服も全部脱いじゃえ♪」スッポンポーン
果南「あああああああ! 体全体でルビィを感じる! ルビィの部屋の空気が直接肌に触れてるってだけでもうイっちゃいそう!!!」
果南「ルビィの肌に直接触れたぱんつやぶらじゃーの中に埋もれて……ルビィの甘い香りで頭の芯がボーっとしちゃう♡」
果南「ルビィの女の子成分がたっぷり詰まったぱんつに、ぶらに、きゃみそーる! ルビィの濃厚な女の子成分、直接摂取! 世界で一番えっちな布だよぉ……!」
果南「や、ヤバい……もう限界……」クチュクチュ
果南「イっちゃう……! ルビィ成分いっぱい吸いながら、ルビィ汁がいっぱいしみ込んだルビィの部屋で、ルビィに包まれながら幸せイきしちゃうううう……♡♡♡」
果南「はぁ、はぁ! ルビィ、ルビィ! ふあっ、あああああんっ、ル、ルビィィィィィィィィィ!!!!♡♡♡♡」ビビビビビクン!ビクン!ビクン!
果南「はぁ、はぁ、ふぅ、はぁ……あ゛~~~、最高だった……良かったよ、ルビィ……」
「そ、それはどうも、よかったれすね……」
果南「うんうん、やっぱりルビィで自慰をすると最高に気持ちいいね♪」
「今すぐにでも昇天しそうな顔してたわね……?」
果南「そりゃそうだよ、ここは天国だもん♪ さてと、バレないようにちゃんと後始末しないと…」
「手伝うずら?」
果南「いやいや、大丈夫だよ、自分で出来るから! わざわざありがと……ね……???」
果南「!!!!????」バッ
ルビィ「……」
花丸「……」
善子「……」
果南「……あっ……あっ……ひっ……見っ……てっ……??!!?」パクパク
花丸「見てたずら」
果南「い、いつから……?」
善子「全部よ。あなたがルビィのぱんつに埋もれながら、訳のわからない言葉を口走って服を脱ぎ始め、ひとりえっちでレズイキするところまで、まるっとつるっと一部始終全部! 全て! 何もかも!!!」
果南「そんな……そんな馬鹿な……! 計画が……私の計画は完璧だったはず、なのに……!」
ルビィ「果南さん、全部これ目当てだったんですか? 私たちに近付いたのも、優しくしてくれたのも全部……」
果南「ち、違う! そんなことない! 私は、本当に皆のことを思って……」
花丸「素っ裸でそんなこと言われても説得力がないずらねぇ……」
善子「最っ低よ! ルビィを裏切った罰は地獄の業火でも生ぬるいわ!」
ルビィ「果南さん……そういう人だったんですね……」
果南「あ……ああ……」ガクガク
果南「ごっ、ごめんなさいっ! 悪気はなかったんです、ただ、ただルビィが……あまりにも可愛くてっ!」ドゲザ
花丸「果南さん、顔を上げるずら」
果南「ま、マル……!」パァッ
花丸「悪気はなかった? ちゃんちゃらおかしいずら。無断で他人の部屋に上がり込んで勝手に下着を使って一人で楽しもうだなんてのが悪気じゃなかったら何なの? 人はそれを悪気と言うんだよ?」
果南「マル……そんな……」ジワッ
善子「やれやれ……表向きは優しいみんなのお姉さん、そのあなたがまさかこんな本性を隠し持っていたとはね。堕天使もびっくりのペテンっぷりだわ」
果南「よ、善子……」ウルウル
ルビィ「可愛かったならどうして直接言ってくれなかったんですか……? そんな言葉信じられない。あなたはルビィの下着をオカズにして独りよがりに自分の欲求を満たしていただけです。何を言おうとその事実は変わりませんよ?」
果南「ルビィ……あっ……あっ……」グス……
果南「ああああああああああ! うわあああああああああ! ふっ…ぐすっ…ぅぅ…ああ…あああああああああああん……!」ビェェェェン
ルビィ「ひっ、ひぃっ!」
善子「あーあー、無様ねえ。三年生にもなって、そんなあられもない姿で喚き散らすなんて……」
花丸「やはり人間は醜いずら……これもまた罪ある人間の運命なんずらねぇ……」
善子「どうする? みんなに報告する?」
果南「おっ、お願いします! それだけは、それだけは御勘弁を! な、何でも言うこと聞くし、私に出来ることなら何でもするから、みんなに言うのだけは……!」
花丸「ふぅん。何でも……だって。ルビィちゃん、どうする?」
ルビィ「……」
ペッ
ルビィ「舐めて」
果南「……へ?」
花丸「えっ」 善子「うわっ…」
ルビィ「思わず唾が出ちゃいました。このままじゃルビィの部屋の床が汚れたままですから、舐めて綺麗にしてください♪」ニコッ
花丸「ル、ルビィちゃん?」
善子「ルビィ、あんた……」
果南「は、はい……! 分かりました!」
果南「ぺろ……れろ……ぇぉ……」
花丸「え、やるの?」
ルビィ「もっと床に顔つけて!」ガッ
果南「は、はいぃ! んむっ、んむぅ、ぅぅ、ぅじゅるっ、んむっ、れぇー……」
善子「ちょ、ちょいちょい!二人共落ち着いて……」
果南「ど、どうですか……? 綺麗になりましたか?」ウワメヅカイ
ルビィ(……)ブルッ
ルビィ「……様」
果南「え?」
ルビィ「わ、私のことはルビィ様と呼んd、よ、呼びなしゃい! こ、言葉の最後にルビィ様とつけて喋るように! いい!?」ゾクゾク
果南「は、はい! ルビィ様!」
花丸「ル、ルビィちゃんが変になった……」
善子「いやぁ……ずら丸、なんかもう私怖いよぉ……」ガクブル
ルビィ「ふ、二人も命令していいんだよ?」
花丸「いやいやいや!!」ブンブン
善子「遠慮! 遠慮しときます!」ブンブン
ルビィ「そう? じゃあ次は、足を舐めてもらおうかなぁ……♡」スルッ
果南「ル、ルビィ様の、おみ足……」ゴクリ
ルビィ「ふ、ふふ、そう、そうよ……指一本ずつ丁寧に……ふふ、駄犬のくせになかなかやるじゃない……」
果南「ふむっ、あむ、れろ、ぇぉ……ふ、ふへ、あ、有り難き幸せにございます、ルビィ様……」
花丸「ひぇぇ……何かもう二人とも口調がおかしいよ……」
善子「ずら丸ぅ……もう帰ろうよぉ……」ギュウウウ
花丸「そ、そうだね。ルビィちゃんは、もう怒ってない、みたいだし……いっ、一件落着っ! なんて……」チラッ
ルビィ「ほら、か、果南s…果南! 鳴いてみなさい! わんわんって!」
果南「わ、わん! わんわん! わぉーん!」キャッキャッ
善子「落着どころか不時着してその反動であさっての方向にJumping Heartしちゃってるわよっ!」
花丸「い、いやー! 二人とも楽しんでるみたいだし、これでいいんじゃないかな? 思わぬところでAqoursの絆が深まってよかったよ~。ね、善子ちゃん! ね!?」
善子「よくなーい! 何もかもよくなぁぁぁぁぁぁぁいっ!」
ルビィ「え、えと……つ、次は……か、肩! 肩を揉みなさい! 果南!」
果南「えっ……? そ、そんなんでいいんですか……?」
テケテケテケテケテーン♪(ドラマパートで場面が変わる時のBGM)
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そのあと、合宿は何事もなかったかのように進んだずら。
マルたちは、果南さんのことだけならともかく、ルビィちゃんのあの姿を見てしまった以上、あの部屋での出来事を誰かに話すことはとてもじゃないけど出来なかったずら……。
あの出来事は、マルたち一年生と果南さんとの間だけの秘密になったのです。
ルビィちゃんと果南ちゃんは、不思議なことにあの部屋から戻るときには既に、
「いやぁ、悪かったと思ってるよ。本当にごめんね、ルビィ?」
「い、いえ、だいじょぶです! もう気にしてませんから……」
なんて言って、いつも通りに戻ったみたいに普通に話していました。
皆のところに帰ってからも、マルたちもセブンイレブンで買いたいものがあったからと言って誤魔化したっきり、特に勘ぐられることもなく……ただ、ダイヤさんだけは「果南さん、何だか最近ルビィと仲がいいですわね」と嬉しそうに言ってきたけれど、それも合宿そのものの効果なのか、あの事件のせいなのかは分からずじまい。
マルと善子ちゃんは、最初は果南さんの変態病が再発しないか警戒していたけど、果南さんは本当に反省しているようだったし、ルビィちゃんがいいならいいか……って空気になって段々気にしなくなっていきました。
そうこうしているうちに合宿も終わり、Aqoursはいつも通りの日常に帰ってきました。
まるであの部屋での出来事は全て夢で、部屋から出た瞬間にすべて消えてなくなったみたいな感じずら……。
ただ一つ、合宿前と明確に変わったことが……。
鞠莉「Wao! ちかっちターンうっまぁい!」
千歌「ふっふーん! 合宿で練習したもんね~♪」
ダイヤ「こ、こうかしら?」
梨子「ダイヤさん、腕はこうです!」
ダイヤ「は、はいっ!」
曜「はい、ワンツー、ワンツー! マルちゃーん、ちょっと遅れてるよー!」
花丸「は、はい! ふんっ、ふんっ……っとと、うわぁっ!」
ルビィ「ま、マルちゃん!?」 善子「ずら丸!?」
果南「ほいっと」
花丸「ふえ」ポフッ
曜「さっすが果南ちゃん! 良い反応速度であります!」
果南「へへ、マルに怪我させるわけにはいかないもんね♪」
花丸「果南さんありがとう、助かったよ~!」
善子(……相変わらず、普通にしてたらただの優しい先輩なのね」ボソッ
果南「うっ……そ、その話はやめてってば……」ヒソヒソ
善子「やめて欲しければぽんぽん」
果南「はいはい、わかったわかった」ポンポン
善子「ふきゅぅうぅ……///」
果南「ふふ、善子はやっぱりよい、こっ!?///」ビクン
ビィィィィィ……
ルビィ「果南さん、最近善子ちゃんと仲良くないですか……?」
果南「そ、そうかなぁ? ふ、普通だと思うよ? 寧ろ、ルビィの方が仲良しだと思うなぁ…っ///」ビィィィィィィィ
善子(あぁ、スイッチ入っちゃったわ……2つの意味で)
ルビィ「ふふ、えへへ、そうですか?」スタスタ
ルビィ(後で海の家の裏手……)ボソッ
果南「は、はい……///」
花丸「はは、あははは……」ズラ~
あの日以来、果南さんはルビィちゃんに「何か」を仕込まれているみたいです……。
終